上司とウマが合わないと思っている人がいませんか?転職理由の上位に挙げられるのは上司とのウマが合わない、コミュニケーションなど対上司のストレスによるものです。
では、上司とうまくやるためにどのようにすればいいのか現役転職エージェントで4つの会社、20人ほどの上司と仕事をしてきた筆者が解説を致します。
上司との人間関係に悩んでいる人に是非お読みいただけたら幸いです。
目次
上司と合わないと思ってしまう要因

まずは上司と合わないと思ってしまう要因について解説をいたします。
考え方が合わない
集団でいると、考え方が合う人と合わない人というのが出てきます。その考え方が合わない人がたまたま上司になった場合、仕事が上手くいかなくてストレスになることがあります。
筆者も前職で社内では人物的に評判のいい人で、非常に知的な人が上司になりました。その人は非常に物事を戦略的に捉える人で、非常に勉強熱心な人でしたが、とにかく組織にこだわるが故、個の動きよりも集団での活動にこだわる人でした。
しかし、筆者はどちらかと言えば個人プレイをする人間だったので全員と同じ仕事をしろ、上司に右へならえの活動を嫌うため非常に衝突することが多かったように思います。
このように、仕事に対して目標は同じだったとしてもそのプロセスに対する考え方が異なって合わない、ぶつかるというケースはよくある話です。
部下のいうことを聞かない
ワンマン上司というのはどの会社にも存在しています。
上司というのは部下の行動を管理し、適切な指示を出しつつ部下を一人前にするのが仕事です。しかし、一方で自身の成功体験にしがみついてその範疇を抜け出せない指示や教育しかできない人がいます。
結果、自分が考えた通りやったら成功したのに上司のせいで今までの苦労が水の泡になったというケースは往々にしてあるものです。
筆者が証券会社で営業をしていた時、顧客の性格とか分かっていないのに上司がしゃしゃり出てかえって大失敗をしたという事例を幾度となく聞いています。
このように、部下のいうことを聞かないだけにとどまらず、部下のいうことを聞かずに失敗した上司というのは多くいると思って良いです。
部下の手柄を横取りする上司
筆者は今までの人生で部下の手柄を横取りする上司に会ったことはありません。ただ、転職エージェントとして色々な人の面談をしていると、たまに自分の手柄を上司に取られてなかなか社内で結果を認めてもらえないという人に会います。
上司も人間なので自身の出世や高評価を欲しいと思うものです。
しかし、部下の頑張りを上司が全部かっさらってしまうような上司とは合わない、嫌だと思う感情は当然であると言えます。
体育会気質、パワハラ体質
筆者が転職相談を受ける中で、最も多いのは上司の体育会気質やパワハラ体質が辛いという悩みです。
筆者も過去の上司でとにかく「気合」と「根性」としか言わない上司や、恫喝やモノに当たって脅しをかけてくる上司がいました。
こういう上司の下でやっていると、とにかく「失敗したら殺す」、「気合が足りないからできないんだよ」みたいなプレッシャーがきつくて仕事を辞めたくなることが多いです。
上司と合わない悩みの8~9割が上司の体育会気質、パワハラ気質ではないかと思います。
上司が理不尽な対応をすることに悩んでいる人は、以下の記事を参考にしてください。
上司の理不尽な指示や要求にはもう限界!どう対応すればいい?
上司との不和は体調不良の元凶!ストレス!上手な上司対策3選

上司と上手くやれないと体調不良の元凶です。では、上司と合わなくて辛いとストレスを抱えている人が、上司と上手くやる方法について解説をします。
上司のいうことを徹底的に聞く
3ヶ月、半年もすれば上司がどういう行動パターンをするのか、どういう考え方をしてくるのかだいたい読めるようになります。
例えば、積極的に行動する人、集団性を重んじるのが好きな上司に対してとにかく積極的に手を上げる、全体の和を考えて行動するようにしてみるというのが方法の1つとして挙げられます。
そうすることにより、上司は自分の考え方を理解してくれているのでこの部下を手厚く対応しようという風に考えます。
あまり良い言い方ではないかもしれませんが、しょせん職場の人間関係なんて好き嫌いで成立しています。だったら、上司にどうやったら好かれるのか、どうすれば目をかけてもらえるのかを徹底したほうがいいです。
筆者の後輩で上司のいうことを徹底的に聞き、成果も上がったので上司の言うことを聞かない筆者を差し置いてリーダークラスに昇格した人間がいます。
筆者はこの後輩をスネ夫体質だと揶揄していましたが、上司に好かれるという方法論としては正しいですし、実際上司の言うことを聞いて、のし上がっていったのでこの後輩の取った方法は非常に正しいと言えます。
中途半端に自分の意見を入れず上司に徹底的に従うというやり方をできるのはある種信念がないとできません。上司に服従するくらいの気持ちで仕事に臨むという方法を取っても良いでしょう。
上司を誘導する
結局のところ、上司が興味をもつのは結果です。結果を出せば上司は納得してくれます。しかし、上司の言うことを聞いたところで結果が出せないというのであれば上司を自分の思うように誘導していくというのも1つ方法としてあります。
例えば、上司に仕事の相談をする時に予め2~3つの案を出しましょう。そして、想定される結果を伝えておき、上司にどの方法を取るのか選ばせると良いです。
案なしで相談をすると、「なんでそんな方法取るんだよ」と思うような解決法を出し、それが失敗に繋がるケースが想定されます。
しかし、自身が考えた選択肢であればどの方法を取ってもある種納得できます。仮に失敗したとしても自分のせいではなく、上司の決定に従ったと言い切れば自分の責任は逃れられます。
複数の選択肢を取る中で、どうしてもこの方法を取りたいという方法があれば、その方法を上司が選択してもらうように誘導する結論を見せればよいだけです。
選択肢から回答を選ぶテスト問題があったとして、選択肢以外から回答を選ぶ人はそうそういません。そんなことをするのはよほどのバカか凄く頭のいい人のどちらかです。
選択肢を見せて、上司を思い通りに誘導するという心理作戦を取ることも1つおすすめする方法です。
体育会上司とパワハラ上司からは離れる
筆者は複数の上司・マネージャーと仕事をして感じたことは、体育会系の脳みそ筋肉とパワハラ上司はどうしょうもないという結論です。
まず体育会系のパワハラ上司は頭が悪すぎるうえ、肝心なことは何にも相談できないのでこの人と一緒に仕事をしてもろくな結果を生み出しません。実際、筆者はパワハラ上司の元で働き、ストレスを抱え体調不良になりました。
パワハラ上司に至っては、この上司が気に食わないことを発言したり、行動したりすると恫喝を受けて萎縮し、まともな判断力で仕事ができません。
少し乱暴なやり方だとは思いますが、こういう上司と長期間仕事をしないといけないと判断したならさっさとその会社に見切りをつけても良いと思います。
考えが合わない、頭の悪い、自分の評価のことしか考えない上司であればこっちでコントロールすれば何とでもなります。バカとはさみは使いようと言いますが、まさにその通りだと思います。
しかし、気合と根性で片付けて、失敗したり意にそわないことをしたりすると恫喝する上司は労働意欲を低下させるだけの目障りな存在です。だからといって、そう簡単に上司を変えてくれることはありません。
ならば、犠牲は伴いますが、転職してまともな上司、もしくはまともとは言えないまでも気合・根性を押し付けない、恫喝をしない上司と仕事をする方が得策だと言えます。
まとめ
以上、まとめます。
- 上司と合わないと思う要因は複数あるが、体育会系・パワハラ上司だけはどうしようもない
- 上司に完全服従をするか、自分の思う方に誘導するスキルがあるなら気が合わない上司とでも上手くいく
- 体育会系・パワハラ上司はどうしようもないので転職をするのもアリ
上司との人間関係はこの上もなく面倒なものです。しかし、戦略的に上司との人間関係を形成すれば、意外と上手くいくケースも多いです。
ただし、筆者の経験上で体育会系の脳みそ筋肉上司とパワハラ上司は本当に諸悪の根源です。こんな人と一緒に仕事をしても精神的にすり減るだけなので早々に見切りをつけても良いです。
いずれにしろ、上司のタイプを見て、そのタイプに応じて行動するということが重要なのです。
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