仕事が辛いからもっと楽になりたい、そう思うことは非常に自然なことです。本文を執筆している筆者も仕事量が多くなっており、温泉に行きたい、今日は仕事をしたくないとか思うことも普通にあります。
もっと楽になりたいと思っている人の中で、社内ニートになりたいと思っている人も中に入るのではないでしょうか。
しかし、社内ニートに憧れるあなたは結構ヤバいです。 社内ニートなら給料もらえるし、のんびりできるからいいじゃん!って思うかもしれませんが、なぜ社内ニートがヤバいのか転職エージェント勤務の筆者が解説をいたします。
目次
社内ニートとは?

まずは、社内ニートについて説明をします。
そもそもニートとは何?
ニートってどういう意味かご存じですか?
ニートとは、Not in Education, Employment or Training,の頭文字を取ってできた言葉で、「教育も受けてなければ、働いてもないし、就労トレーニングすらしていない」という意味があります。
ニートに近い言葉でフリーターという言葉もありますが、フリーターは特定の職場で働いていないアルバイターのことを指しますが、バイトですら働く気がないという人がニートと定義されています。
つまり、働く気力が全くないし、勉強する気もない人のことを指す言葉だと認識してもらえたら良いです。(厳密に言えば15歳~34歳までの世代で働く気力のない人がニートに該当します。)
社内ニートとは?
社内ニートは、会社に在籍をしているので厳密に言えばニートではないのですが、出社をするものの働く気力もなく、会社で定時になるまでただただ暇を持て余す人たちのことを社内ニートと呼ばれるようになりました。
社内ニートは、実際どんな風に時間を過ごしているのかというと、おおよそ以下の通りです。
- ネットサーフィン
- 仕事資料をただながめるだけ(何もしない)
- 席を外して携帯ゲーム
- うたた寝
会社に出社して、おそ松さんの六つ子みたいな生活をしているのが社内ニートだと思ってもらえたら良いです。(見てない人は分かりにくくてすみません。)
社内ニートについては、以下の記事で書いていますのでご一読ください。
社内ニートになるにはどうしたらいい?

社内ニートになるためにどうすればいいか一概に語るのは難しいですが、一つ言えることは、任された仕事をまともにこなさないで、怒られ続ければ社内ニートになれる可能性があります。
要は社内ニートになるためには、「コイツに仕事を任せたらヤバいので、仕事を回したくない」と上司が判断できる状況にしておけばいいのです。
一歩間違えたらクビになるじゃない?って思うかもしれませんが、会社は簡単にあなたのことをクビにできません。
なぜなら、労働基準法で社員を解雇するためにはかなり高いハードルを設定しているからなのです。
露骨に無断欠勤を繰り返していると、会社をクビになりやすくなってしまいますが、普通に会社に行って、仕事をまじめにやってるフリをしてできないくらいなら、簡単に会社はクビにさせることはできないでしょう。
馬鹿で無能なふりをしていれば自然と社内ニートに近づける、そう考えてください。
社内ニートになりたいあなたがヤバい理由4点

では、筆者はバカで無能なふりをして社内ニートになることを推奨するかというとそんなことはしません。
むしろ、社内ニートになりたいと思っているあなたはヤバいと忠告したいです。では、なぜ社内ニートになりたいと言う人はヤバいのかについて言及をしていきます。
生産性が上がらない無駄な時間を過ごしてしまう
社内ニートを持て余しているということは、それだけ生産性の上がらない無駄な時間を過ごしているのと同じことです。
別にそれでもいいと思う方もいるかもしれませんが、時間は人間が生きている中で誰にでも平等にあり絶対増やせないものです。そんな大事なものを、無駄に過ごしていいのでしょうか。
忙しいとついつい逃げたくなる気持ちも分からないでもないですが、社内ニートになってしまったら今まで積み上げてきた経験、キャリア全てが無駄になってしまう可能性があります。
そんなことより短時間で仕事を終わらせるようなスキルを身に着けた方が、お金も手に入るし、楽して成功できるようになりますし、時間を自分の趣味に充てることもできます。
効率的な仕事術については、以下の記事でも書いていますのでご覧ください。
時間を無駄にすることは人生を無駄にすることだという見地に立ってもらえたら良いです。
周囲から白い目で見られる
周囲の同僚があくせく働いているのに、自分だけが社内ニートとして何もせずに過ごしていると周囲からは「無駄飯くらい」「存在が邪魔」など白い目で見られ後ろ指をさされるようなことになります。
筆者は、精神疾患で休職して本社部署に配属になった後、日々定時で帰って誰よりも遅く出社していましたが、それを快く思っていない同期・同僚がいました。
誰からどう伝わっているのかが全く分かりませんでしたが、そのことを上司が指摘し「考えと行動を改めろ」と何度か叱責を受けたことがあります。(うっせえわと思ってはいましたが)
周囲は、自分が忙しいのに暇をしている人間を見ると必要以上に叩きたくなる傾向にあります。社内ニートとして働いていない人間を周囲は受け入れてくれないということを認識しておきましょう。
いつまで経っても給料が上がらない
日本はかつて終身雇用、年功序列という制度が取られ年齢が上がるにつれて年収が上がってくるという仕組みになっていました。
しかし、終身雇用、年功序列の時代は終焉を迎えたと言ってもいいでしょう。
実際に、経団連の会長が「日本で終身雇用、年功序列を維持するのは事実上不可能」だと言っているように、これからの時代歳をとっていけば年収が上がるなんてことはありません。
仕事のできない人に会社はお金をくれません。社内ニートとしてあなたがくすぶっている間は、一生安い月給、年収でいないといけません。
年齢が上がれば必要になるお金は増えます。でも年収が上がらないという状況はかなりの不幸だと言えます。
クビになる候補として真っ先に名前が上がる
日本では終身雇用、年功序列が終焉を迎えたと上述でお話をさせていただきましたが社内ニートになるということは、年収が上がらないのと同様にクビになる可能性が高くなります。
会社は簡単にクビにできないでしょ、労働者は法律で守られてるじゃん!って思うかもしれません。
しかし、筆者が社会人になって以降、サブプライムショック、リーマンショック、コロナウイルスという希望退職を募った歴史を3回見てきました。何より筆者は退職勧告を2度受けた経験を持っています。
確かに、日本の制度上社員を簡単にクビにできないようになっています。
しかし、希望退職という名のクビを告げられた人は沢山いて、クビにしたい社員がいた場合は会社側は何とかしてクビにするということを筆者は身をもって経験をしてきました。
社内ニートになるということは経済環境が悪化した時にはクビになる可能性が高いということを認識しておきましょう。
まとめ
以上まとめます。
- ニートは働く気のない人、社内ニートは出勤だけして働く気のない人を指す言葉
- 社内ニートになりたければまともに仕事をしなければいい
- 社内ニートになりたい人は自分からヤバい人になりたいと言っているのと同じ
- 時間を無駄にする、周りから白い目で見られる、年収も上がらないうえクビにもなりやすいのが社内ニート
忙しいとその環境から逃げ出したくなる気持ちは分かります。でも、裏を返せば忙しいということは、それだけあなたが会社で必要にされているのと同じことです。
忙しい生活から抜け出すのは大変だと思いますが、人に信用・信頼されていることは仕事をする上で非常に大事なことです。そのことを認識して、前向きに仕事と向き合ってもらえたら嬉しいです。
コメントを残す