仕事に疲れた!1カ月くらいまとめて仕事を休みたい、なんて思っている人はいませんか?筆者も若い頃はそう思っていました。
実際、筆者は入社1年目に精神疾患を患って、半年以上会社を休んでいました。しかし、長期で仕事を休んで感じたことがあります。それは、仕事を長期で休むものじゃない!ということです。
最近は休むことの重要性が叫ばれる中、なぜ筆者は仕事を長期で休むものじゃないと断言するのか、またそれでも1か月という長期で休みたい人はどうすればいいのかを現役転職エージェントの筆者が解説します。
仕事を1週間休むことについては、以下の記事を参考にしてください。
目次
仕事を1か月休みたい?長期で仕事を休まない方がいい3つの理由
では、仕事を1か月休みたい、長期で仕事を休みたいと思っても休まないほうがいいという3つの理由について解説します。
とにかくヒマ
筆者は休職期間、最初はとにかく苦痛な仕事から解放されることに喜びを感じていました。そして、休職し始めた時からゲーム三昧の生活をはじめ、週末は馬券を買って一人でこっそり飲みに行く、そんな生活をしていました。
しかし、1週間を経過したあたりから、休みが楽しく無くなってくるのです。なぜならやることがないからです。(そのころ、筆者の顔が死んでいたと友人から後に言われました笑)
ゲームをずっとやっていても飽きますし、他のことをするにもなんだかつまらないと感じ始めるのです。
なんだかんだで、仕事は自分にとっての刺激になっているのです。
この事実に気が付いてから、早く休職期間終らないか、もうこんなに休まなくていいから働けないかな・・・なんてことを思い始めました。
1か月ヒマな生活をすると、じっくり休んで英気を養っているというよりなんだか無駄な1日を積み重ねている感覚に陥ります。
以上のことを考えたら、せいぜい休みは1週間~10日くらいが適しているのです。
積み重ねてきた仕事が崩壊する
仕事と言うのは1日1日の積み重ねがあって初めて成果に結びつきます。しかし、崩壊するのはあっという間です。
実際筆者は在宅ワークをやって、誰も監視されていないのをいいことに、好き放題な生活を10日程度していたら、仕事の進捗が消えていて、また1から積み上げないといけないという残念な働き方を最近してしまいました。(バカですね笑)
また、仕事だけではなく、人間関係についても1日1日の積み重ねで信用は成立しているため、1か月まとめて休むことで、積み上げてきた人間関係にもヒビが入る可能性があることの認識も必要です。
1日1日の積み上げって案外気が付いていないものなのですが、失って初めて気が付くものなのかもしれません。1か月休んだことで、積み上げたものがすべてなくなっている可能性があるということを知っておきましょう。
有給休暇がなくなる
恐らく、有給休暇がほとんど残っているという人でもせいぜい20日程度ではないでしょうか。
1か月の営業日数がほぼ20日です。これだけの期間を休むことで、有給休暇がほぼ全部なくなるという状況、もしくは有給休暇を使い果たし、欠勤が発生し、給料が減るという状況にも繋がるのではないでしょうか。
働くうえで、お金は大事ですし、有給休暇も大事です。
仮に1か月の休暇をすべて有給休暇で賄えたとしても、仕事のたまった疲労を癒したいこともあります。
また、プライベートでどうしても休まないといけない時、病気にかかってしまった時に有給休暇があった方がプラスに働くということはいうまでもありません。
休みを浪費しすぎるというのは決していいことではないのです。
1か月の休みを取得したいと考える方に知っていただきたい3つのこと

とはいえ、1か月休みがあることで、実現できることもありますので、絶対ダメだと否定することはできないですし、1か月の休暇を有効活用することでプラスに働く可能性があることも否定できません。
では、1か月の休みを取得するためにどうすればいいのかについても言及していきます。
1か月の休みを取れる会社に行く
残念ながら、今の日本の会社で1カ月の休みを堂々と取れる会社というのはほんのわずかしかありません。
そもそも1か月の休みを取るという会社に転職するということは1か月の休みを認めてもらえることが大前提として必要なのですが、多くの会社は基本的に明確な理由がなければ1か月という長期の休暇を認めてはくれません。
おそらく、みなさんの上司に「1か月休みをください」とお願いしたら「何を考えてるの?お前はバカか!」と言われるのが関の山です。
一方で、一部のベンチャー企業では、休養を取りつつ旅行等をして見聞を広げるためや、新たなことを学ぶための期間として、年に1回、1か月の長期休暇を認めてくれる会社が出てきていることも事実としてあります。
また、1か月を超える休暇ではありますが、ソニーでは私費留学というものを認めていて、会社から給料は支払われないものの職場から離脱して語学留学をしたり、MBAを取得したりといった取り組みをすることが認められています。
1か月の休みが欲しいと思うなら、1か月の休暇を認めている会社に転職することが大前提として必要です。
休む目的を明確にする
ただ仕事を休みたいから休みたい、というだけだとどんなに長くても1週間程度の休みで十分です。1か月休む理由はないように思います。
アメリカなり、中国なりにショートステイして海外の状況を知る、地方を1か月巡って地方の経済を知るなどテーマをもって休暇を取りましょう。
筆者は上述の通り精神疾患を患い6か月以上の休暇を取ることになりましたが、何も目的もなく1か月休むと、ゲームに没頭するだけの時間の浪費をしてしまいます。
せっかく1か月休むなら、1か月仕事をして得られないものを得て、1か月仕事をする以上の価値を見出し、仕事との相乗効果を生み出していただきたいです。
仕事を1か月休むだけの段取りをする
仕事を1か月休むということは、自分の仕事をストップさせることになりますし、場合によっては、他の社員に仕事をお願いしなければならないということになります。(下手をしたら自分の仕事を他の人に奪われる可能性もあります。)
そのため、自分の仕事を人に依頼しなければならない場合は、仕事を依頼するだけの段取りを組まなければならないですし、自分の仕事を一時停止する場合は、戻ってきて即リカバリーさせるための準備をしなければなりません。
仕事を1か月休むと言うと、ついつい自分の仕事が終った、もうやらなくていいみたいなことを錯覚してしまいます。
しかし、1か月経ったらまたその仕事を自分がやる必要がありますので、そのことをしっかり認識しておかないと戻ってきたときに大変なことになります。
まとめ
以上、まとめます。
- 1か月の休暇を取ることは、時間の浪費につながるうえ、積み上げてきた仕事の実績や信頼を崩壊させるうえ、有給休暇・給料を大幅に減らしてしまう行為なので原則おすすめはしない
- 1か月の休暇を取りたいのなら、それを認めてくれる会社で、目的をもって休暇を取る
- 休むための段取りと、戻ってきた後の仕事の段取りをしてから休暇を取る
1か月の休暇というのは、絶対に漠然と取ってはいけません。少なくとも筆者は自分の仕事がめちゃくちゃになることが怖くて1か月も休みたいとは思いません。少なくともそのくらいの危機感は持って欲しいです。
しかし、1か月の休暇を取るから実現できることがあります。
もし、1か月休みたい、1か月休まないとできないことをやりたいと思うのなら、休暇を取れる環境で、しっかりとした段取りをしたうえで休暇を取得しましょう。
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