新卒でも中途でも入社して3か月すると仕事が辛い、会社を辞めたいと思う方もいるのではないでしょうか。
実際筆者も新卒の時3か月でもう死にたいくらい仕事が辛かったですし、、2社目の会社でも入社3か月が経過してから徐々に精神的にきつくなりました。
でも、入社3か月目で仕事が辛くて会社を辞めていいのでしょうか。
本編では、入社3か月目で辛くなる理由とともに、入社3か月目で退職する、しないを判断する方法を現役転職エージェント勤務の筆者が説明します。
目次
入社3か月目で仕事を辞めたくなる理由

まずは入社3か月目で仕事を辞めたくなる理由を分析しました。すると以下のように分類することができます。
仕事についていけなくて辛い
これは筆者が新卒の時に陥った状況とも同じなのですが、仕事についていけていないと、辛いと感じてしまいます。
特にプライドの高い人は自分のダメさを受け入れられないので、仕事についていけてない状況が精神的な苦痛を感じやすい傾向にあります。(まさに筆者がこれでした)
人間関係に苦労している
コミュニケーションが苦手な人は、新しい環境に馴染めないことが辛くて会社を辞めたがる傾向があります。
筆者が転職を支援した方で、無事優良会社に転職したものの、歓迎会が開かれず、入社後ひとりぼっちのことが多いので転職したいと相談を受けたことがあります。
人間関係も会社を辞めたいと感じる要因の1つと言えます。
上司と合わない
上司との関係性は、退職に関わる重大な問題の1つです。
実際、筆者が転職を支援した方で、些細なミスを連発してしまったがゆえに、上司に大激怒され、ことある毎に呼びつけられてボロクソに言われ、精神崩壊寸前で、逃げるように退職したという事例がありました。
令和の時代にもパワハラ上司は一定数存在しており、短期離職の大きな要因となっています。
残業が多い
働き方改革が前面に打ち出されている今も、残業問題は深刻な転職理由です。
筆者も初めて転職した先は、始業30分前には絶対出社(月曜日は1時間前)が義務付けられ、毎日22時まで残業を強要された時は、本当に参った記憶があります。(月間残業94時間+月1回土曜出社はさすがにハードでした)
また、筆者の前職も月間残業80時間が当たり前でしたので、入社3か月もせず、辞めていく社員は一定数いました。(3年在籍すればそこそこのベテランになれる会社です笑)
残業を理由に短期で会社を辞める人はそれなりにいるのです。
入社前の話と実際が違う
入社前の受けた説明と全然違う場合も短期離職の大きな要因です。筆者が面談した方だと以下のようなものがありました。
- 土曜出社はないと言われたのに、土曜出社はほとんど義務だった
- 入社直後に給料を下げられた
- 入社直後別の事業部に変えられた(その事業部配属だったら入社しなかった)
- 聞かされていた残業時間よりはるかに長い残業を強いられた
実際に会社に入ったら聞いた話と全然違ったということで、すぐ会社を辞める人は意外と多いです。
入社3か月目で仕事を辞める、辞めないを判断をする方法

はっきり言って、入社3か月で仕事を辞めることは決してプラスな要因だとは言えません。
とはいえ、実際のところ転職できなくはないですし、悪いことではありません。実際、筆者は入社2~3か月目で退職した方の転職支援をしたことがありますし、少子化を背景に第二新卒向けの求人は結構多いです。
ただ、客観的に見て「辞めた方がいい」場合と「辞めてはいけない」場合がありますので、辞めていい、辞めてはいけないをどう判断するのか以下で説明します。。
入社3か月目で会社を辞めてはいけない場合
心身の健康を脅かさないことを前提に、短期での離職・転職がデメリットになる場合は今の仕事を辞めてはいけません。
では、どんな場合には辞めないほうがいいのかというと以下の通りです。
キャリアが浅いのに、月間残業80時間未満の残業を理由にした転職
ずっと長時間の残業をしろとは言いません。ただ、キャリアが浅い方で、仕事ができないのに、残業が多いから転職したいというのはどうなのでしょうか。
自分のためにも、まずは仕事の厳しさを受け入れ、やることを覚え、そこから創意工夫をして効率的に仕事を回し、自分の力で残業を減らす努力をしましょう。
といっても、月間80時間は過労死ラインと言われていますので、70時間程度くらいまでは頑張る時期があってもいいと筆者は考えます。(個人的には80時間の残業を何年もやっているので過労死するとは思えませんが)
筆者が知る限り、仕事のできる人は例外なく修羅場を乗り越えています。仕事を体に叩き込むまでは長時間残業を受け入れる期間があっても良いでしょう。
自分の目指すキャリアで仕事についていけてない、満足な実績が残せていない
自分がやりたくて始めた仕事で、求められる仕事ができないから転職したいというのは正直甘いです。なぜなら、新しい環境ですぐに実力発揮するのはかなり難しいからです。
野球が好きな方ならわかると思いますが、プロ野球選手を見ても、移籍1年目で全然活躍できていない一流選手は結構います。(巨人の中島、広島の長野、阪神の福留など1年目の成績が案外な選手は多いです。)
このように、一流の人でも新しい環境で結果を出すのは難しいのです。
結果が出ないと嘆く前に、結果を出すために会社の環境に慣れ、成果を出すための地ならしをしましょう。
他責での転職
成果が出ない、社員との人間関係が悪いことを人のせいにする「他責」を理由とした転職は辞めましょう。
基本的にビジネスで人のせいにする人というのは改善ができない人という見られ方をしますので好まれないですし、活躍できないと言われます。
入社後、周囲の環境や上司等に対して不満があったとしても、まずは自分で改善できることはないかを模索したほうが賢明です。最終的に退職するにしても3か月という期間でこの会社はダメだと判断するのは早すぎると言えます。
入社3か月目で会社を辞めていい場合
客観的な正当性があるなら、入社3か月目で転職してもOKです。
では、どうやってその正当性を判断すればいいかというと以下の通りです。
入社前の説明と現実に明らかな乖離(かいり)があった場合
結構入社前に嘘をついて、だまし討ちのような形で入社させるケースは多いです。
誤った情報提供をされて入社判断を狂わされているのであれば、転職して軌道修正させることは大事ですし、仕事をするには信頼関係が重要です。
だまし討ちをしている時点で会社と本人の信頼関係は成立していないと判断し、転職するのは極めて正しい判断だと言えます。
キャリア形成において時間の無駄だと感じた場合
筆者は転職エージェントとしてキャリアを形成したいと考え、転職をしましたが、転職した会社が人材紹介事業を辞めるという発表を社内で行いました。(入社4か月目の話です。)
この時点で筆者はこの会社に居る理由はないと感じ転職活動を始めようとしました。当時の妻に転職を反対されましたのですぐ転職できませんでしたが、筆者の中では転職を決意した瞬間でした。
このように、会社の経営方針の転換、会社都合による異動などが発生した場合で自分のキャリア形成にプラスに働かないと判断できる場合は3か月のような短期転職をしても問題ないです。
上司のパワハラに耐えかねるとき
一昔前は、上司のパワハラを理由に転職する方に対して「忍耐力」を問題にして書類選考を見送りにする傾向がありました。
しかし、今は、パワハラでの退職は正当な理由とみる企業が増えているように感じています。
筆者自身、パワハラで転職する人に対し「忍耐力」や「ストレス耐性」を問題視する企業に対しては「貴社ではパワハラを認めているんですか?」と追及するようにしています。
パワハラを当たり前に受けているのなら、その会社を辞めて自分の心身を守ることは極めて正しい回避策です。転職理由を聞かれた時は「上司のパワハラ」だと堂々と伝えて転職活動を行いましょう。
とにかく精神崩壊しそうなとき
どんな理由であったとしても、精神崩壊してまでやらなければいけない仕事はありません。むしろ仕事は新しいもの、新しい価値観を提供する極めてクリエイティブな行為だと筆者は考えています。
しかし、心が病んでいる状態でそんなクリエイティブな行為ができる訳がありません。
精神崩壊するなと感じたら、仕事をしても良い成果を出せなくなる可能性が高いので、仕事よりも自分の心身の休養を優先しましょう。
自分が壊れる前に転職しよう!おすすめの転職エージェント
入社して3か月という短期でやむなく転職を考える場合、転職エージェントを利用してください。
なぜ、転職エージェントを利用をおすすめするのかというと以下の理由があります。
- 転職エージェントの預かっている求人にはブラック企業が少ない
- 自身の働くうえでの課題に対してその課題を解決するような求人を提案してくれる
- 転職サイトやハローワークを利用するより転職の負荷が減る
企業側の目線から言えば、転職エージェントは、転職サイトをを利用するより採用単価が上がりますので、大量採用・低い単価で採用したいと考えるブラック企業には適さないサービスです。
加えて、転職エージェントは自分の課題に即した求人を紹介してくれる上、応募が楽で面接の日程調整や年収交渉を行ってくれるため、楽に転職活動が行えます。利用しない手はありません。
では、どんな転職エージェントを利用すればいいのかというと以下の通りです。
マイナビエージェント
マイナビエージェントの特徴は、主に以下の通りです。
- 第二新卒の転職に強い
- キャリアアドバイザーの対応が親身で丁寧
- 全国に拠点がある
筆者の感覚だと、第二新卒の採用を欲している会社の企業規模は100名~300名程度のクラスが多いです。
なぜなら、第二新卒を採用する会社というのは一定の教育をする力があるものの、大企業に新卒採用で後れを取っていて若手採用に苦戦している会社が多いからです。
そして、マイナビの主要顧客は100~300名クラスの会社だと言われています。
その背景としてマイナビ新卒はかつてリクナビ新卒との差別化を図るために中堅、もしくはそれ以下のクラスにターゲットを絞っていた時代があり、昔から付き合いのある会社が多く、強固な関係ができているからです。
マイナビエージェントの求人を見ると、20代前半をターゲットとした求人が多く、転職慣れをしていない転職希望者に対してケアをして転職成功者を増やすような体制を整えています。
ですので、マイナビエージェントの利用者口コミを見ると、キャリアアドバイザーの対応の丁寧さに対して高評価を与えているケースが多いのです。
しかも北は北海道、南は福岡まで全国の主要都市6都市に拠点がありますので東京や大阪以外の方の転職支援もできる体制が整っています。
全国の第二新卒層の方に利用してほしい転職エージェントです。
もし興味のある方はこちらから。
JACリクルートメント
マイナビエージェントが第二新卒向けだとすれば、JACリクルートメントは30代以降の即戦力層に一番強い転職エージェントです。
JACリクルートメントの特徴としては主に以下の通りです。
- 同業・同職種間の転職に強い
- 外資系の転職に強い
- キャリアアドバイザーと営業が兼任
- キャリアアドバイザーの業界・職種に関する知識が深い
JACリクルートメントは同業から同業への転職に最も高い効果を発揮します。また、JACリクルートメントの発祥はイギリスですので外資系の転職支援には特に力を入れています。
また、JACリクルートメントの最大の特徴は、キャリアアドバイザーが営業を兼任しているため、会社や求人の方法を企業担当者から直接聞いたうえで求人紹介をしている点です。
しかも、JACリクルートメントは業界・職種で担当を細分化していますので、業界・求人の知識は非常に高いです。
求人数はリクルートエージェントやマイナビと比較して多くはありません。
20代でも同業・同職種への転職を決めていて、より深い業界・企業情報を欲している場合は利用していただきたい転職エージェントです。
詳しくはこちらから。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは求人数、紹介実績ともにNo.1の転職エージェントです。常時20万件ほどの求人を企業から預かっており、日系の企業でリクルートエージェントを利用していない転職エージェントはないといっても良いでしょう。
第二新卒向けの求人から30代向けの求人案件を保有しており、全国津々浦々に拠点があるため、誰が利用しても良い転職エージェントであると言えます。
詳しくはこちら。
まとめ
以上、まとめます
- 入社3か月目で仕事を辞めたくなるのは、仕事そのもの、人間関係、労働環境、契約内容と実情の相違の4点に分類される
- 3か月目で退職してもいい場合と悪い場合がある
- 短期で会社を辞める場合は転職エージェントを利用して転職活動をしよう
- 転職エージェントの特徴を理解しながら利用するとさらに良い!
3カ月で今の仕事に見切りをつけることはいいことでもなければ、悪いことでもありません。ただ、会社を辞める理由と向き合うことは、自分自身の将来のためにも、転職を成功させるためにも重要なことです。
3カ月で辞めることに対して、自分を客観視したり、転職エージェントに相談したりして本当に良いことなのかを見極めたうえで意思決定をしてください、
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