仕事に行きたくないと思う日は誰にでもあります。筆者も満員電車に乗るのは苦痛ですし、毎日もっと寝ていたいと思っています。
しかし、中にはもっと深刻な「仕事に行きたくない」の中でもがき苦しんでいる方もいらっしゃると思います。
実際に筆者も精神をやられるほどの「仕事に行きたくない」を経験した一人です。そこで、筆者の経験を元に、心を病んでしまうほど仕事に行きたくないと思っている方に向け、どうやって対処すればよいのかを説明させていただきます。
目次
なぜ仕事が行きたくないのか?原因を特定しよう

まずは仕事に行きたくなくなる原因を特定していきましょう。ここで挙げる大抵のことは経験していることなので、筆者の経験談を交えて話していきたいと思います。
仕事でミスばかりしてしまう
仕事ができないというのは非常に辛いことです。筆者も経験があります。
事実、筆者が企画職に在籍した時、企画原稿を作成し、上司に提出したところ、何回修正してもやっぱりだめで、最終的に上司から「俺がやる」と言われたことが数えきれないくらいありました。
この時は休職したり、会社を辞めたりはしませんでしたが、やっぱり辛くて仕事に行きたくないと何度も思いました。(実際、たまに会社をさぼったり、遅刻をしたりしていました)
職場の人間関係が辛い
職場の人間関係ができてないと辛いですよね。特に、上司や先輩社員との人間関係ができていないと苦痛です。
筆者はかつて入社1年面(証券会社在職時)に8か月休職したことがありましたがその決定打は、上司からの恫喝のような指導があったからです。(毎日耳元で怒鳴られていました)
また、転職エージェントとしての視点からも、「人間関係」はメジャーな転職理由の1つで「給与面」の次に多いと感じています。
人間関係は、早期解決が難しく、根が深い問題です。
過重労働
仕事内容にもよりますが、労働時間が長くなり、実現不可能な高い目標を掲げられ続けたら心が病んできます。
筆者が2社目に在籍したベンチャーでは、毎日13~4時間働かされ、コンサル関連の資料作成に追われていました。それに加え、売上数字を出さないと上司から詰められるような環境だったので営業活動もやらざるを得ない状況でした。
最初は楽しく仕事をできていましたが、入社して半年もしたらどうすればいいのか日々追い込まれて、かなりの精神的負担がきていました。
結果的に会社をクビになったのである意味ラッキーだったのですが、あの会社で働き続けていたら自分はどうなったのだろうと考えるとぞっとします。
仕事が合わない
筆者の経験上一番辛かったのは、ちゃんと仕事をしたいのに仕事が自分に合わなくてで心が辛くなったことでした。
筆者は、上記でもお伝えした通り、証券会社に入社し、営業として配属されて入社1年目で精神を病んで休職することになります。
その一番の原因は、テレアポ営業や訪問営業で断れることに苦痛を感じてしまったことです。
今でこそテレアポは得意な方ですし、そもそも飛び込み営業とか効率悪いのでやりませんが、当時は個人宅のチャイムを押すのに手が震えていました。
そして、この仕事をずっとやらないといけないのだと思った時、絶望を感じ精神的に病みはじめ、会社に行きたくないと毎日思うことになるのです。
仕事がつまらない
仕事がつまらない場合も会社に行きたくないと感じます。筆者は1社目の証券会社で事務仕事をしている時そう思いました。
毎日同じ単調な仕事、真面目に仕事をして成果を出しても身のなる仕事を任せてもらえるわけでもない状況は本当に苦痛でした。
ただ、仕事がつまらなくて会社に行きたくないのってストレスは溜まるのですがあまり深刻じゃないんですよね。
精神的に追いやられている時と比較して、強気な状態だったので、基本的に会社に行きたくないといいつつ普通に出勤できていたと思います。
会社が遠い
筆者が唯一経験していないことですが、出勤に2時間以上かけている人に見られる傾向です。
筆者が転職相談を受ける中で聞くのは、いきなり異動を命じられ、遠方の勤務地での就労を余儀なくされるケースですね。
そんな配置したら辞めるでしょ!って思うでしょうが、会社からすれば直接的に退職勧奨をするよりはるかに楽に社員を辞めさせることができるのでこのようなやり方で社員を退職に追いやるケースはちょくちょく見られます。
飲みすぎた
今の筆者が最も感じる会社に行きたくない理由です。自戒も込めて飲みすぎはほどほどにしましょう。
蓄積疲労がきつい
残業続きというような状況ではなくても、普通に働けば体に疲れがたまります。そんな時は会社に行きたくなくなるのは極めて当然のことです。
特に自分を追い込んで仕事をした時や夏場の暑い日が続いた時は疲労を感じやすくなりますね。
仕事に行きたくない時は休むに限る!

仕事に行きたくない時の最善策は休むことです。特に、飲みすぎたときや蓄積疲労がきつい時には有休をとって英気を養っても良いでしょう。(繰り返しますが飲みすぎはほどほどに)
また、仕事がつまらないという人にとっても、1日休みをとって自分を振り返る時間を作ると良いです。
自分もそうでしたし、キャリアアドバイザーとして転職希望者にお会いするときも思うのですが、仕事がつまらないと感じている方は、なぜ自分にいい仕事を任せてくれないのかと感情的になります。
そういう方は仕事から1日だけ離れて、何で自分に仕事が回ってこないのだろうと振り返るといいと良いです。
特に、自分がいる組織の体制を見直すと良いです。
自分のやっている仕事は誰も対応できないから自分がやらざるを得ない、上が詰まっているし、特に新しい人材が必要な状況じゃないからやりたい仕事が回ってこない、といったやりたい仕事が回ってこない状況が見えてくるはずです。
そうすることで、どうすれば自分がやりたい仕事にチャレンジできるのか対策を立てられるようになるでしょう。
頭を冷やし、客観的な目線を持つための休みとして、有給休暇を有効に使いましょう。
長期的に仕事に行きたくない時はどうしたらいい?精神的苦痛を無くす5つの方法

長期的に仕事に行きたくない理由に該当するのは以下の通りです。
- 仕事でミスばかりしてしまう
- 職場の人間関係が辛い
- 過重労働
- 仕事が合わない
- 会社が遠い
ではこういう時にどうすればいいのか、その対処法について説明します。
愚痴る、相談する
長期的な解決にはなりませんが、人に辛いことを話を聞いてもらうことで心が落ち着きます。一種の対処療法です。
とりあえず友人や仲のいい同僚とお茶をしにいくなり、食事に行くなりして話を聞いてもらいましょう。
余談ですが、筆者は休職明けに古い友人と食事に行ったのですが、後日聞いた話だと筆者には負のオーラに満ち溢れていたそうです。心が荒んでいるとろくなことがないですし、相手に与える影響もよくないのだと思ったことがあります。
生活習慣を変える
生活習慣が乱れている人は自律神経が乱れ精神面が不安定になっていくという調査結果があるようです。
ストレスで精神がやられる、頭痛や吐き気がするという人は、交感神経(活動時に働く神経)と副交感神経(休むときに働く神経)の交換がうまくいっていない状態になっているそうです。
自律神経を整えるために、交感神経と副交感神経の交換をスムーズにする生活習慣を作りましょう。
具体的に何をすればいいのかというと、以下の通りです。
- 決まった時間寝る
- 決まった時間起きる
- 起きたら水を飲む
- 朝食を抜かない
- 午前中に太陽の日を浴びる
- バランスの良い食生活
精神的なストレスの度合いにもよりますが、こういった生活習慣の改善で精神的な苦痛を取り除くことも可能です。
休みを充実させる
土日に色んなイベントを入れる、体を動かす、お酒を飲むなどしてストレスを発散させるというのも目の前の会社に行きたくないというストレスを減らすためには有効な方法です。
言い換えれば、休みのために、月~金曜日を何とか耐えていくという方法です。
これも言ってみれば対処療法的な考え方なので根本解決にはなりません。
とはいえ、目の前のストレスから解放されること、土日が仕事のモチベーションになるので対処法の1つとして有効です。
仕事ができないという問題を解決する
仕事でミスする人、人間関係に苦しんでいる人、仕事が合わない人が毎日会社に行きたくないと思うようになるのは仕事ができていないから起こる問題です。
仕事ができる人と人間関係に何の因果関係があるの?と思うかもしれませんが、会社は仕事ができる人がもてはやされ、仕事ができない人が虐げられるという組織です。
そう考えると、自分がなんで仕事ができないか、どうすれば改善するのかを考え、1つ1つ解決していかないと仕事に行きたくない根本原因を取り除くことができません。
どうしても仕事が合わないと思う人は、最終的に転職をすればよいと思いますが、その前に仕事ができるよう努力をすることも大事です。(精神的に追い込まれ、無理ならしょうがないですけど)
ちなみに筆者は、入社時に営業の仕事は合わないと思っていましたが、企画職、事務職を通して最終的に「営業が一番合う」仕事だと感じました。
つまり、自分にスキルや経験が足りないから合わないと感じているだけで、継続的に続けること、もしくはその職種から離れて他の仕事をやってみてから比較すると、適性がないと思っているものが案外一番適性が高かったということもあるのです。
努力できそうか無理なのかは自分で最終的に判断しなければなりませんが、どこかで頑張らないといけないことは確かです。
即効性がないので非常に辛い対処法ですが、スキルを上げること、本当の適性を見つけるということは中長期的に向き合わなければならない問題であると言えます。
転職することを含めその職場から離れる
会社が遠いという方はそもそも物理的な問題なので、会社を辞めて転職するというのが一番良い方法です。
会社から意図して自宅から遠い拠点に回されたのなら、会社が自分を必要としている度合いはその程度だと思って新しいキャリアの構築をしましょう。
過重労働の方も、ご自身の業務処理スキルの改善余地はあります。
しかし、それを差し引いても過重労働で苦しむレベルであるということは、社内で業務コントロールができていないということなので状況を改善に向かわせるためには転職以外の解決法はないでしょう。
仕事でミスばかりしている人、人間関係に苦しんでいる人、仕事が合わない、そしてもう辛すぎてどうしょうもないのであれば、異動願いを出す、休職する、退職するなどして今の職場から離れることをおすすめします。
最終手段ではありますが、一番即効性があり、効果が大きいのが職場離脱です。
再三お伝えしている通り、筆者は入社1年目に8か月休職をしました。
休職をしたことにより、職場の直接的なストレスが無くなりました。また、求職後は本社の企画部門に異動することになりましたので嫌な仕事、向かない仕事から解放されました。(結果的にはこっちのほうが向いてなかったですが)
しかし、同時にもう一回同じように精神疾患になり、休むようになったら終わりだと感じたのでそれからは自分の弱さと戦うことができました。
20代の自分を振り返っても、仕事はできない、メンタルも弱い、でもプライドだけは高いダメサラリーマンだったと思いますが、弱さと向き合い、戦えるようになったのは休職したことで得られた収穫でした。
同じ効果が休職した方、退職をした方にあるかどうかは知りません。実際、一度休職・退職して働けなくなった人も知っています。
単純に、休むことで環境を変えること、また休んでいる時に色々考えることができるので、何かしらの変化を自分に与えることができるようになるのは間違いないでしょう。
転職に関しては以下の記事を参考にしてください。
仕事に行きたくない時は歌や名言から自分を支えてくれる言葉を探そう

仕事に行きたくないと思う人には、音楽や有名な人の名言などから自分を支える言葉を持っておくことをお勧めします。即効性はないですが、ふとした時に自分を支えてくれることが多いです。
筆者は休職する前後に、Mr.Childrenの「SUNRISE」という曲を聞いていました。
決して明るい曲とは言えませんが、私の辛い、ダメな状況から脱却したいという気持ちとシンクロしていました。
ミスチルついでにこの曲も会社に行きたくない人にフィットする曲だと思います。
このエソラという言葉は、馬鹿げた事を指す「絵空事」というネガティブな言葉から「事」を抜いたらポジティブな意味になるというコンセプトで名付けられました。
物事は見方次第で悪い状況も良いことに変えられるというポジティブシンキングの曲で、復帰した後の自らの応援歌として聴いていました。そして、今もエソラの考え方は自分の行動指針になっています。
ミスチルの曲は、生きていくことに辛いと思う方に対し、色んなメッセージを発していますので、聴いてみてください。(ファンの依怙贔屓も甚だしいところではありますが)
また、ミスチル以外でも、自分をつき動かしてくれる曲があるはずです。そういう曲と出会い、日々の社会人人生を歩んで頂きたいです。
最後に2つの名言をお伝えして終わりにしますね。
月並みな言葉ですが、どんな一流の人も苦労していて、レベル感はそれぞれですが日々自分と闘っているんです。
まずは休むという戦略を取るのか、立ち向かって戦うという戦略をとるのか、どちらも正しいと思います。そして、「会社に行きたくない」から目的を達するために「会社に行く」というマインドセットをしていただきたいです。
まとめ
以上、まとめます。
- 仕事に行きたくない理由を特定しよう
- 1日2日休んで解決するなら休もう
- 精神的に辛い場合は、人に話を聞いてもらったり、ストレス発散したりして目の前のストレスをとりあえず無くそう
- 規則正しい生活をして自律神経に優しい生活をしよう
- 仕事のできない原因を解決しよう
- 最終手段は職場離脱
- 自分を支える言葉(歌や名言)を持っておくと良い
仕事に行きたくないという気持ちは誰にでもあります。すぐ解決するものなら会社を1日さぼってリフレッシュしてまた頑張ればいいです。
ずっと会社に行きたくないという気持ちがあり、精神的にやられそう、もしくはもうやられてしまっているのなら、職場離脱を含め、適切な処置を取りましょう。
本編が本当は頑張りたいのに、辛くて会社に行きたくないと思っている方にお役に立てる内容であれば嬉しく思います。
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