転職エージェントという仕事をしていると、熱心に転職活動をしているのに、なかなか次の転職先が決まらない人が一定数います。
一方で転職先が決まらない人の特徴は大体同じで、一部でも改善することができれば転職先があっさり決まるケースが多いです。
では、転職面接を通過しない、仕事が決まらない人の特徴にはどのようなものが挙げられ、どのように解決すればいいのか転職エージェント勤務の筆者が解説します。
次の仕事が決まらない人の特徴

まずは、転職活動を熱心にしても次の仕事が決まらない人の特徴を解説します。具体的には以下の通りです。
- 転職回数が多い
- 印象(インプレッション)が悪い
- プレゼンテーション能力がない・緊張して何を話しているのか分からない
- 会社のこと、仕事のことを理解していない、志望度の低さが見受けられる
- 理想が高すぎる
- 採用企業で求める経験にマッチしていない
- 面接のトレーニングができていない
では、それぞれ説明を加えます。
転職回数が多い
日本ではまだまだ転職を重ねることに対し、良いと思われていないことが多いです。
そのため、年齢の割に転職回数が多い人というのは、面接はおろか書類選考で見送りにするケースが多いです。
転職を重ねてしまった後にはどうしようもないので、転職は慎重に行うようにしましょう。
印象(インプレッション)が悪い
転職面接で印象(インプレッション)が悪いと判断される場合は以下の通りです。
- 挨拶ができない
- 表情が暗い
- 身だしなみが整っていない
- 社会人としてのマナーを備えていない
仕事が決まらない人の多くは、このような基本的なところができていないことを理由に面接を見送りにされています。
裏を返せば、このような印象(インプレッション)面を改善できれば案外簡単に内定が出るケースがあります。
とはいえ、普段から気を付けていないと、面接で明るくふるまえなかったり、身だしなみが整っていなかったりと粗がでることが多いので、普段から気を付けておくことが必要です。
プレゼンテーション能力がない・緊張して何を話しているのか分からない
面接になると緊張して、何を言っているのか分からない、あらゆる説明が明確でない、聞かれていることに対してちゃんと答えられれていない人がいます。
こういった人は、コミュニケーション力がないと判断され、面接をお見送りにされるケースが多いです。
会社のこと、仕事のことを理解していない、志望度の低さが見受けられる
面接を受ける前には当たり前ですが、会社のこと、面接を受けている職種でどのような働き方をするのかを事前理解しておくことが必要です。
会社のこと、働き方を理解しないまま面接に臨むと、この人は自社に対する興味があまりないのではないかと考えられ、面接をお見送りにされるケースは多く見られます。
理想が高すぎる
労働環境、評価制度、年収など転職希望者には一定の理想があります。しかし、その理想が高すぎると判断された結果、面接で見送りにされるケースは多いです。
先日、筆者が担当した転職希望者で能力も十分、人物面も悪くないけど、労働環境に関する希望が高すぎると判断された人がいました。
その人は、本来正社員で採用されるべき求人が、会社とマッチするかどうかわからないからという理由で契約社員を打診されました。(その人はその内定を承諾しましたが・・・)
理想が高すぎると、内定を出してもらえないですし、仮に内定を出されたとしても条件付きでの内定になってしまうこともあります。
大手企業、中小企業に関わらず、会社として課題を抱えており、その課題に対して改善をしようと日夜努力していますが、すぐに改善できるものではありません。
転職希望者の理想が高すぎるということは、採用企業側からすれば早期で会社を辞める理由につながると考えられるので、採用を見送ってしまうことも決して珍しいことではありません。
採用企業で求める経験にマッチしていない
中途採用は、新卒採用と比較して教育コストや時間をかけられません。そのため、採用企業は、大なり小なり入社する人には一定の即戦力性を求めます。
しかし、これまでの経験を全く生かせないと判断した場合、書類選考で見送りにしたり、面接の中で見送りにしたりすることは多くあります。
面接のトレーニングができていない
面接で聞かれることは割とワンパターンです。そのため、面接準備は割と簡単にできます。
しかし、準備できていないと、よく聞かれる質問に対しても焦ってしまい回答できないというケースは若い方を中心によく見られます。
面接で聞かれそうなこと、またその面接で答える内容のアウトラインは事前に作っておくほうが良いです。
仕事が決まらない人でも不安や焦りを感じなくていい!面接を通過するために実施すべき対処法

仕事が決まらない人は不安や焦りを感じる必要はありません。自分の課題は何かを知って、その課題に対し対処すれば良いです。
では、転職面接を通過し、採用されるようになるためにはどうすればいいのかを解説します。
身だしなみはしっかり整える
基本中の基本ですが、面接を受ける際は身だしなみをしっかり整えましょう。以下のポイントをチェックしたうえで面接に臨むと良いです。
- スーツやシャツにしわがないかを確認する
- 髪型を整える
- 男性は当日にひげをそる
- 面接直前にタバコを吸わない、喫煙室に行かない
- 面接前に匂いの強いものを食べない(ニンニク入りラーメンなど)
- 靴を磨く
- 爪を切る
特に匂いは自分では分からないものです。実際筆者はタバコ臭いと言われて面接に落ちたことがあります。(理由は漫画喫茶で履歴書・職務経歴書をプリントアウトした際、喫煙可の席で行い、そこで匂いが付いたと推察しています)
目で見えるところはもちろん、匂いにも敏感になりましょう
挨拶を含めた面接マナーを確認する
最低限の面接マナーはチェックしておきましょう。おおよそ以下のことができていれば問題ないです。
- 面接官が入室したら立って挨拶する
- 着席は面接官に促されてから
- 明るく、はっきり話す
- 面接後はお礼の言葉を述べて退室する
新卒面接と異なり、中途採用の面接マナーはそんなに細かくありません。大抵の場合事前に面接会場に通され、面接官が入室してからスタートします。
上記のことさえできれば評価は下がりません。
面接では聞かれたことに対し、端的に答える
面接でプレゼンテーション力、説明力などで見送りにされる場合、だらだら質問に回答し、何を言っているのか的を射ない回答をするケースが多いです。
面接の回答については、基本的に聞かれた質問にだけ端的に回答する、補足をするにしても文章にして1行程度の言葉くらいがちょうどいいです。
面接は発表会ではなく、会話をする場所です。会話が成立するように聞かれた質問に対してのみ答えるくらいがちょうど良いです。
緊張して何を答えているのか分からない場合も、最低限の内容で答えていれば、何を話しているのか分からなくなるという状況を防ぐこともできます。
会社のことを調べる
面接に臨む場合は、会社のこと、仕事のことなど事前に調べておきましょう。
特に、会社のビジネスモデル、仕事の進め方などについては知ったうえで、自身のこれまでとの比較をして、活躍できそうなポイントまで引き出しておくことが望ましいです。
可能であれば、面接を受ける会社の評価制度や年収のレベル感なども認識しておくと良いです。
エントリーする求人を絞り込む
転職先が決まらない人はむやみやたらといろんな業界・職種の求人にエントリーする傾向にありますが、はっきりいって逆効果です。
数をこなせば内定が出るわけではなく、自身の経験を生かすことのできる求人であれば数社受ければ内定が出る可能性が高いです。
それより、自身の経験で何ができるのかを明確化したうえ、ある程度受ける求人の業界・職種を絞り込んで、その業界に集中して面接を受けるほうが十分な対策ができるため、無駄な時間をかけず確実に内定をもらいやすくなります。
模擬面接をする
面接で聞かれることは、会社にもよりますがおおよそ以下の通りです。
- 自己紹介
- 志望理由
- 退職理由
- これまでの経験
- 成果を出せたこと、その要因
- 失敗エピソード、そこから学んだこと
- 将来的にどうなりたいか
- 逆質問
これが明確に回答できれば、大抵面接をクリアすることができます。
面接は事前準備が大事なので、上記の質問に対しどう答えるのかおおよそ決めておきましょう。
転職エージェントは課題を明確にし、対策をしてくれる

問題なのは、上記のうち、自分は面接に受からない要因が分かっていないことです。
転職エージェントは自身が紹介する求人で内定・入社し、売上を出したいと考えているため、転職における課題を明確化し、指導してくれますし、必要に応じて面接対策をしてくれます。
転職先が決まらない人ほど転職エージェントを利用しましょう。
当サイトではマイナビエージェントを推奨しています。マイナビエージェントを推奨している背景については以下記事を参考にしてください。
まとめ
以上、まとめます。
- 転職先が決まらない理由はいくつかの要因がある
- 自身が面接に受からない要因を明確にし、適した対策を取る
- 自身の課題が分からない場合は転職エージェントを利用し、課題を明確化し、的確な指導を受ける
次の仕事が決まらない人は不安や焦りを感じるでしょう。次の仕事が決まらないからと言って漠然と不安や焦りを感じても次の仕事は決まりません。
それより自身の課題をみつけ、その課題をクリアにしていく方が次の仕事を見つけやすくなります。
自身の課題は何なのか、まずはそれを探っていきましょう。
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