会社を無断欠勤したくなった人はいませんか?筆者は無断欠勤したいと思ったことは何度もあります。でも、無断欠勤は絶対にしてはいけません。
では、なぜ無断欠勤はいけないことなのかを確認しながら、無断欠勤をしようと思った時にしてほしい3つのことを現役転職エージェント勤務でダメ社員時代の長かった筆者がお伝えします。
目次
なぜ無断欠勤をしてはいけないのか?

まずは、無断欠勤をしてはいけない理由を確認していきましょう。理由は以下の2点です。
- 社会人としての信用を失う
- 会社をクビになる可能性がある
では、それぞれ説明を加えます。
社会人としての信用を失う
無断欠勤をする会社員はとにかく社会人としての信用を失い、その会社での立ち位置をなくしてしまいます。
会社員としてやってはいけないこととして寝坊を思い出す方が多いかもしれませんが、1度や2度の寝坊は会社員をやっていればやってしまうことがあります。
筆者も実際数度の寝坊を経験したことがあります。確かに寝坊をすると怒られますが、平謝りして、次にやらなければ何とかなります。ただし、1度の失敗には大抵の人は寛容です。
ただし、無断欠勤は社会人としての義務を全うしない行為です。そのため、1~2度の遅刻をちゃんと謝る人と無断欠勤をする人とでは評価に大きな差が生まれます。
会社をクビになる可能性がある
労働法の規定には、1度の無断欠勤をしただけクビにはできないと書いています。また、基本的に2週間程度の無断欠勤をしなければ会社をクビにならないというのが法律上の解釈だと言われます。
ただ、一度無断欠勤をしてしまうと、次に会社に行きづらくなり、そのままずるずる無断欠勤を継続してしまいます。
実際、前の会社で無断欠勤をした人が3人いましたが、そのうち2人はそのまま出社できず事実上のクビになり、1人は復帰しましたが、会社の人からの目線がすごくきつかったことを覚えています。(そのうち会社を辞めました)
無断欠勤を1度くらいしてもクビになることはありませんが、一度やってしまうと会社に行きにくくなるため、無断欠勤を継続して結果クビになることは想定されます。
なぜ無断欠勤をしようと思うのか

次に、無断欠勤をしようと考える理由について確認します。
具体的には以下の通りです。
- 寝坊して怒られるのは怖い
- 仕事が辛すぎて会社に行けない
- 体調不良等で連絡ができない
では、以下解説を加えます。
寝坊して怒られるのは怖い
寝坊した時、時計を見るとヒヤッとして、同時に上司に怒られることに対する恐怖を感じます。そして、怒られることを怖がって無断欠勤しようとします。
普通であれば、適当な理由をつけ、遅刻の理由を報告したうえで出社することになりますが、肉体的、精神的に参っているとこれを機に無断欠勤をしようと考えます。
実際に筆者の同僚はそれを機に会社に来なくなり、行方不明になりました。普通の状況なら寝坊したらどうやって言い訳をするか考えるのですが、精神状況によっては寝坊が引き金で無断欠勤に繋がるのです。
仕事が辛すぎて会社に行けない
日々の仕事が肉体的に、また精神的に辛すぎる場合、朝起きたら布団から出られない、家に出ると吐き気や頭痛を催すということはよくあります。筆者もそういう経験を経て休職をしたことがあります。
筆者が過去在籍した会社では同僚が毎日上司に詰められすぎて、精神的におかしくなり、ある日を境に会社を無断欠勤するようになりました。
仕事が辛すぎて肉体的に、精神的に著しい疲労を感じていた場合、脳が自分を守ろうとするため、仕事に行かないように体が反応してしまいます。
脳が自分を守ろうとした結果、無断欠勤という判断をしてしまうケースはあるのです。
体調不良等で連絡ができない
体調不良で連絡ができないという状況って本当にあるの??って思うかもしれませんがたまにあります。
実際、筆者の友人は20代中盤で、突如逝去しました。無断欠勤をし、全く連絡が取れないので会社がその友人の自宅に訪問したらそのまま他界していたようです。
無断欠勤ではなかったのですが、筆者の叔父も38歳という若い年齢で休日の朝突如他界していました
少し極端な例を出しましたが、人間の体は突然機能しなくなることがあり、著しい体調不良で何もできなくなるという事例はあります。
仕事が辛い時の対処法は以下の記事も参考にしてください。
仕事に行きたくない時にしてほしい3つのこと

著しい体調不良の状況でなければ、自分の脳と戦いながら無断欠勤する、しないという状況と戦うことになるわけですが、そう思った時、もしくは日々の仕事が辛いと感じている時にやって欲しい3つのことをご紹介します。
上司に怒られることは大したことではないことを思い出す
大前提として、寝坊・遅刻をして怒られることは大したことではないです。なぜなら、無断欠勤をしようとしている人は、仮に無断欠勤せず、普通に出勤しても何かしらの理由で怒られるからです。
寝坊して遅刻するのは、怒られる材料が1つ増えること、もしくは激怒されるかもしれない点がリスクですが、それよりリスクが高いのは無断欠勤を契機に出勤できなくなり、給料がもらえなくなることです。
また、筆者の経験値だけで言えば、何度か深酒して寝坊した後に出勤したことがありますが、そういう場合は大抵呆れられますし、場合によっては大爆笑を引き起こすことになります。
そういう時は堂々と謝って、仕事で取り返せばいいのです。怒られることを想定していればそんなに怖いことではないと認識してください。
有給休暇を使えばいい
筆者は寝坊した際はよく有給休暇を使っています。無断欠勤を考える際は、心身に限界を感じている場合が多いので、それなら1日、2日くらい体調不良を理由に有給休暇を使えばいいです。
2020年のコロナウイルス流行から、無理をすることをよしとしない風潮が生まれてきましたし、働き方改革が施行されることによって「辛いときは休もう」という考え方が当たり前となることが想定されます。
何より、有給休暇は労働者の権利です。体調が悪い、疲労がたまったから休むということを理由に休むことを拒否する会社は労働基準法に反しています。(そもそも有給休暇の取得に理由は必要ありません。)
無断欠勤をするくらいなら有給休暇の取得をする旨を速やかに会社に連絡をしましょう。
将来的に職場環境を変えることを検討する
そもそも、無断欠勤を良いことだと思ってる人はいないのではないでしょうか。もし、無断欠勤をしてもいいと思っている人がいたらその考えを改めましょう。ビジネスには信用が第一です。そのことは肝に銘じて頂きたいです。
少し話がそれましたが、無断欠勤なんてしたくないけど、してしまうような状況なら職場環境を変えることも重要です。無理に働くことは自分にとって良くないことです。
仕事は人(法人)の面倒なこと、課題を解決するということが本質です。そのため、辛いことがあるのはやむを得ないことです。
ただ、きつすぎる仕事というのは、顧客の課題解決ができないことはおろか、自分のキャリアの継続という観点からも望ましいものではありません。
もし、無断欠勤をしないと将来的に心身ともに持たないと思うくらい追い込まれているのなら、転職も視野に入れることをおすすめします。
まとめ
以上、まとめます。
- 無断欠勤は経済面、社会人の信用という観点でやってはいけないこと
- 無断欠勤をしてしまう背景は、心身が著しく弱っている時
- 無断欠勤するくらいなら怒られたほうがマシで、それも嫌なら有給休暇を取得する
- 長期的な観点で転職を視野に入れる
無断欠勤は、よほど社会人としての基本的な考え方が欠如していない方であれば、やりたい人はいないのではないでしょうか。
ただ、目の前に無断欠勤をしないとキツイと思うことはあります。そういう時は、無断欠勤をするより、堂々と謝って怒られることのメリットを思い出したり、有給休暇を取得したりして堂々と休むことをおすすめします。
同時に、そんな心身をすり減らす環境に居続けることは自分のために良いことではないです。将来的な職場環境の改善は検討したほうが良いです。
短期的にハードな状況は、期限が決まっているからできます。長期的に仕事を継続できるのは、7~8割の力で働き続ける環境です。
もちろんそれができる業務能力は身に着けて欲しいですが、仕事は継続性を最優先に考えていただきたいです。
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