仕事で精神的に疲れたと感じることはありませんか?筆者はブラック企業で2社働いて、精神的にボロボロになったことがあります。一方、超ハードな仕事なのに生き生きと働けていたこともあります。
実は仕事をする上で精神的に疲れている状況というのは、今の仕事を続けるのか転職すべきかを判断する基準になります。少なくとも筆者はそうでした。
では、仕事で精神的に疲れた時に転職をしようか続けようかをどのように判断すればいいのか、その基準を現役転職エージェント勤務の筆者が自分の経験からお話をいたします。
転職の判断に迷った時の判断の仕方は以下の記事でもご紹介しています。
目次
仕事で精神的に疲れている理由は2つ

仕事で精神的に疲れている理由というのは、筆者が考える限り2つしかありません。まずは、その2つについて解説をいたします。
一時的な精神の疲労
仕事をしていると、どんなに充実していても精神的な疲労を迎えることがありますし、ハードな業務をこなした後には、その反動で疲労がたまることもあります。
筆者は転職エージェントという仕事に対して非常にやりがいを持って臨んでいますが、面談を1日5件こなした後はやはり精神的な疲労が来ますし、ギリギリのところで対応しないといけない取引のあとはかなり精神的な疲労を感じます。
例えば、今の会社に入社して2年目で、年収800万円の方の採用を支援した時、とにかく面接がなかなか組めなくてその日程調整に苦労した挙句、求職者が内定を取得した後あれは?これは?と質問を大量に投げかけてきました。
その質問に対しても、企業の採用担当者と密にコミュニケーションを取り、内定承諾まで至ったのですが、その求職者の会社からカウンターオファー(退職交渉後に昇給や異動を提案し、退職を翻意させる行為)がありました。
その結果、内定承諾をやめるという転職業界のタブーを冒してきました。この案件にかなり力を入れてやったため、内定承諾撤回を受けた後、相当精神的なダメージを負い、2~3日仕事ができなくなりました。
このように、仕事に前向きに取り組むからこそ、精神的に大きなダメージを受けることがあります。しかし、これは一時的なもので、時間が経過すれば精神的な疲労から回復し、前向きに働くことができます。
長期的な精神疲労
しかし、精神疲労を伴うケースで、長期化してしまうものもあります。筆者が経験した内容だと、以下のようなことがありました。
- 短期的な精神疲労を伴う案件が連続する
- 仕事のやりがいを根本的に奪うような出来事がある
前者に関しては、単発で起こることなので、その連鎖を止めるために対応をすれば大丈夫なのですが、後者に関しては仕事の根幹を揺るがすことで、なかなか回復をすることができません。
後者に関して筆者が経験した事例をお伝えすると、新卒で入社した次に入った会社は人材系ベンチャー企業で、筆者は評価制度のコンサルティング兼転職エージェントというベンチャー企業特有の人材系の何でも屋でした。
そこでは、最初転職エージェントの業務メインで評価制度のコンサルティングのアシスタントとして働きました。
しかし、転職エージェントの業務が次第にできなくなり、最終的には転職エージェントの事業のほとんどを止めるという経営判断がありました。
そのころ筆者は毎日8時半出社で毎日22時まで働き、週末も家に帰って会議資料の作成に追われていて結構ボロボロでした。挙句、筆者がやりたいと思った仕事ができなくなり気持ちの糸が切れました。
そこから先は、仕事に対する前向きさが一気になくなり、少し鬱っぽくなってきていました。当時結婚していたので、当時の妻に「辞めたい」と言い続けていましたが、ずっと承認されなかったのでさらに気持ちが病んできました。
最終的に、会社から退職勧告が出て、2週間で次の会社が決まったため精神的な疲労・苦痛から解放されました。
このように、根本的に解決できない精神的疲労が生じた場合、気持ちが切れて精神的な疲れが悪化しそれが長期化します。そして精神的な疲労が長期化する状況というのが転職すべきかどうかの基準になると考えてください。
精神的に疲れた時に転職すべきかそうじゃないのかを判断する基準
上述でもお伝えしたように、仕事で精神的に疲れたと感じることは当たり前のようにあります。いちいち精神的に疲れたから会社を辞めていたら何回転職をすればいいのか分かりません。
しかし、精神的に疲れたことを理由に転職しなければならない状況なのに無理して働き続けると、限界が来て長期的に働くことができなくなってしまいます。
では、精神的に疲れたけど転職してはいけない時と、精神的に疲れたことを理由に転職すべきだと判断する基準について解説します。
1~2日休んでリフレッシュできる状況かどうか
今筆者は転職エージェントの仕事と執筆の仕事をしていますが、1日の業務時間は恐らく15~16時間くらいでしょう。正直疲れます。しかし、仕事で精神的に疲れることがあっても飲んで寝たら大抵解決します。
このように、休養を取った後気持ちよく働けるのかどうか、これが転職すべきかそうじゃないのかを判断するうえで大事なポイントです。
モチベーションが高ければ、精神的に疲れていても休んだら回復するし、モチベーションが低ければ、いつまで経っても精神的な疲れが回復しないのです。裏を返せば精神的疲労の長期化要因はモチベーションの低下なのです。
仕事の失敗に対し悔しいと思うのか、もう嫌だと思うのか
仕事のモチベーションが高い人は、仕事の失敗に対し「悔しい」、「次は絶対に成功する」というマインドを持つことができます。
しかし、仕事の疲れがピークに来ていて心の糸が切れていると、失敗したときに「もう嫌だ」、「死にたい」とかマイナスな言葉しか口にしなくなり、何も出ないのに吐き気がしたり、頭痛がしたりします。
筆者の経験上、このマイナス思考のループ状態に陥った時はかなり黄色信号だと感じています。ここまで追い込まれているのなら転職したほうが精神的にリフレッシュして働けると感じています。
自身の目標が語れるか
仕事をする上で、仕事に対して前向きでどんなに厳しい状況でも成果を出せている人は、仕事の将来的な目標を語れます。
例えば、筆者の同僚は将来の目標を社長になることだと言っていますし、筆者は年収に関する目標を語ります。
仕事に対してやりがいを感じている人は、一時的に精神的な疲労を感じることがあっても、目標があるのでリフレッシュしたらまた挑戦したい、戦いたいという意欲を持っています。
しかし、目標がないというのは、厳しい仕事に対して立ち向かう支えがないのと同じだと言えます。
少し話の質が異なりますが、なぜ宗教があるのかというと人々が生きる心の支えになるからです。
ビジネスパーソンの心の支えは目標です。自分に目標がないまま精神的な疲労を感じ続けるということは、心の支えがないのに頑張っている状況なのです。
ちゃんと自分の心の支えになる目標を持てる環境の中で働くことが、精神的な疲労を長期化させないようにするポイントなのです。
まとめ
以上、まとめます
- 精神的な疲れには短期的なものと長期化するものがある
- 転職をすべき精神的な疲れは長期化するもの
- 精神的な疲れを短期で回復させるにはモチベーションが必要
- モチベーションがあれば精神的な疲れが1~2日で回復し、仕事の失敗にも前向きに立ち向かえる
- モチベーションがあれば目標が持て、辛いことにも立ち向かえる心の支えになる
仕事は大変です。体力的に疲れることは当然ありますし、精神的に疲れることも当然あります。しかし、精神的な疲れを長期化させないことが長期で働くことができるカギになります。
精神的な疲れを長期化するか、しないかのカギはモチベーションです。いかにモチベーションコントロールができるのかどうかが、活躍のカギであると同時に精神的な疲れを短期間で回復できるポイントなのです。
今自分はモチベーションの高い仕事ができていますか?そして疲れたらちゃんと休んでいますか?まずはその2点を見つめなおしてみましょう。
モチベーションに関しては以下の記事もご一読してみてください。
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