上司から、または同僚から仕事に対する責任感を持て!と叱責された経験はありませんか?
かつて筆者も同じことを言われていました。しかし、仕事の責任感を持てず非常に悩んだものです。
では、なぜ仕事への責任感が持てないのか、仕事を前向きに進めるために何が必要なのか現役転職エージェント勤務の筆者が解説を致します。
仕事に対する責任感で悩んでいる、つらくてうつになりそうだと思っている方に是非読んでいただきたいです。
目次
なぜ仕事に対する責任感が持てないのか?

まずは、なぜ仕事に対する責任感が持てないのか、その要因について解説していきます。
具体的には、以下3つの点が挙げられます。
仕事に対する責任感を持つ意義が分からない
仕事に対する責任感を持てと言われても、若い人においてはしっくりこない人という方もいらっしゃるかと思います。少なくとも筆者は若いころに仕事に対する責任感って何?くらいの感覚でした。
仕事をするためには、なぜその仕事をやるのかという意義を見出していないと、責任感を持てません。
筆者は就職先を決めるとき「土日休みで安定したお金が欲しい」としか思っていなかったので、そもそも仕事に対する責任感を考えるキャパシティが備わってなかったのです。
責任感を持てるような精神的な器がないのに、責任感を持てない原因を生真面目に考えてしまったら、答えが見つからず悩んでうつっぽくなってしまいます。(実際筆者は精神疾患を患いました。)
仕事に責任感を持てる人というのは、一定以上の境地に立っているからできるのです。仕事に対する責任感を持てるだけの境地に立っていないということから認識しなければならないのです。
成果が出せていない
繰り返しますが、仕事の責任感なんて最初から持てるものではありません。実際筆者が仕事に対して責任感を感じられるようになったのは30歳を超えてからでした。(はっきりいって遅いです。)
では、そんなダメ社会人だった筆者がどのようにして仕事に対する責任感を持てるようになったのかというと、成功事例を増やし自分の仕事に対して自信を持ったからです。
普通は責任感を持って仕事をするから成果を出せるんじゃないの?と思っている人も多いかもしれませんが、成功していると自分が会社にとって必要な人だという実感(錯覚?)を覚えるようになります。
結果、自身の成果に対する責任を持てるようになりました。仕事に対する責任感というのは、ある種強者になれたからこそ得られるものなのだと筆者は実感しています。
仕事が面白くないから
仕事に対する責任感は成果だと上述で筆者はお伝えしましたが、成果を出している人というのは、なんだかんだで仕事を楽しんでいます。
一方で元メジャーリーガーのイチロー選手は現役の時に「野球を面白いと思ったことは一度もない」と仕事は厳しいものだという旨のメッセージを発しています。
イチロー選手の言葉を借りれば、仕事なんて面白くない、ひたすら厳しいことに耐えて研鑽(けんさん)を積むものだとも思えます。しかし、イチロー選手は、こんな言葉も発しています。
「ドキドキ、ワクワクしながら挑戦することが、勝負の世界の醍醐味だ。」
つまり、イチロー選手は勝負に徹するため仕事を楽しいとは思わないが、仕事の中にあるスリル、自己成長と向き合っているという解釈ができ、イチロー選手は自己成長、勝負のスリルを楽しんでいるようにも見えます。
仕事に対して、ある種面白いとか楽しいという要素がないと仕事の厳しさを受け入れられないです。仕事に対し楽しみがあるから、厳しさを受け入れ、仕事の責任感は生まれていると言っても良いでしょう。
仕事の責任感を持とうとすることより、どうやって仕事の面白さ、楽しさを見出すのかということの方が、仕事に対する責任感が生まれやすいのです。
仕事への責任感がもてない!辛い!うつにならない考え方3選

では、仕事への責任感がもてなくて辛い人に知って欲しい考え方について解説をします。
仕事に責任感を持つより楽しめる要素を探す
上述でお伝えしたように、仕事に対する責任感を無理に持とうとしても辛いだけですし、そんなことで自分を追い込んでしまったらただうつになる可能性もあります。
そんなことより、仕事をどうやって楽しめるのかということを考えたほうが精神衛生上健全です。
では、どうやって仕事を楽しめるようにすればいいのかということですが、筆者の場合は「お金」でした。成果を出せば、その分お金をもらえる環境だったので、とにかく高い年収を稼ぐことを目標にしました。
お金は、経済的に裕福になる点でも良いですし、自身の価値の尺度を年収で明確に出されるので、この価値を上げることに夢中になれます。
仕事の責任感を無理やり持とうとするくらいなら、仕事を楽しむために仕事で成果を出してお金を稼ごうと考えるくらいがちょうどいいのです。
仕事とゲーム、恋愛は同じものだと考える
筆者は競馬やゲームが好きです。また、女性を口説くのも好きなんですが競馬、ゲーム、女性を口説くことと仕事は実は似ています。どんな点が似ているのかというと以下の通りです。
・ やりこめばやりこむだけ上達する
・ 色んな戦略を立てることで成功に近づける
・ 競馬ならお金、恋愛ならかわいい女性という成果物が明確
仕事をどう楽しむのかとい点で、お金をもらうために頑張るという観点も大事ですが、そのプロセスを楽しまないと継続しません。
プロセスを楽しむためには、やったらやっただけ上達するというメンタリズムと成功に近づけるための戦略構築、そして頑張ったからこそ得られる成果のこと、それだけを考えたら自然と頑張っているものです。
悲壮感だらけで血を吐くような努力ができる人はいます。でも、そのやり方はあまりお勧めしません。仕事から得られる快楽を見つけ、それを徹底的に楽しむことを考えましょう。
転職する
ある程度楽しむ意識をもって、色々やってみてもどうしても仕事に夢中になれない、楽しめないというのであれば、転職するというのも1つの方法です。
実際、筆者は人材の仕事をするまでは証券会社で働いていました。証券営業についても最初は嫌でしたが、企画や事務の仕事を経験した後に営業に戻った時は、それなりに証券営業のおもしろさを感じていました。
しかし、証券営業は手続きに制限が多いうえ、顧客に喜んでもらえない商品を売らないといけないことも多いということを感じましたし、あっちこっち転勤をするのが面倒だと感じていました。
証券会社を辞めて、年収は100万円以上下がり、ブラック企業で働く生活に身を置きました。
それでも、仕事の面白さは圧倒的に人材の仕事の方が上でしたし、現職でトップコンサルタントクラスにまでなれたので、後悔はしていないですし、自分の選んだ道は正しいと思っています。
仕事のモチベーションは自身にとっての適職に就くことで生まれ、それが契機になっていつしか仕事の責任感が生まれます。
とにかく、自分が活躍できる、楽しめる仕事選びをしていただきたいと思っています。
うつにならない働き方については以下の記事を参考にしてください。
まとめ
以上、まとめます。
- 仕事に対する責任感を持てないことに悩まなくていい、仕事の責任感は自然に生まれる
- 仕事に対する責任感より、仕事を楽しめる要因を探すことが大事
- どうしても仕事を楽しめない、責任感を感じられないのならば転職で適職に就く
仕事に責任感を持とうとし過ぎないでください。最初から仕事に責任感を持てる人はそう多くいません。
筆者の同期で、今は生命保険の販売をしている人間と少し前食事をしたとき、俺は同期でNo,1になるために本当に新人の時努力したと言っていました。
きっと優秀な人は最初から仕事の責任感を持てるようなメンタリティになっています。
しかし、筆者のように、仕事の責任感が後天的についてくる人間もいます。
それは、仕事観を劇的に変えられたからだと考えていますが、苦労や努力が苦手な人間は、それを楽しみに変える、ゲーム感覚に変えられることのほうが重要なのです。
仕事に辛いことは沢山あります。今も昔も仕事に対して辛いことはあります。でも、仕事の喜びを知っていれば必然的に辛さを払しょくし、楽しみつつも仕事に対する責任感が生まれてきます。
自分の力で、また転職という方法使って、仕事を楽しむ意識と工夫をしてみてください。
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