仕事選びには仕事は好きなことをやるべきか?得意なことをやるべきか?という永遠のテーマがあります。
実際、就職はしたものの、実際に好きなことを仕事にしているわけではないので好きなことをやるべきなのか、得意なことをやるべきかで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの永遠のテーマに対し、現役転職エージェント勤務の筆者が、自身のことを踏まえ、好きなことをするべきなのか得意なことを仕事にするべきなのか、どのように職業選択をすればいいのかを解説します。
目次
仕事を選ぶ軸は得意なこと>好きなことで選ぶべき

筆者は好きなことより得意なことやできることをメインで仕事を探すべきだと断言します。
その理由は主に以下の通りです。
- 仕事には結果が求められる
- 好きなこと、やりたいことを仕事にできるとは限らない
- 好きなことは仕事に感情が入るが、得意なことは客観的に仕事を見ることができる
以下、解説を加えます。
仕事には結果が求められる
仕事は、楽しいだけでは意味がありません。仕事は成果を出して報酬をもらうことが本義です。
成果を出すためには、好きであることに越したことはありませんが、好きだけど苦手なことをやっていても、成果は出にくいです。
むしろ、好きではないけど得意なことを仕事にして成果と報酬を勝ち取る方が重要だと筆者は認識しています。
筆者の経験上、最初そんなに好きなことではなくても、成功を積み重ねていけば、「嫌い」から「好き」に変わります。
恋愛を見てもわかるように「好き」は必ずしも継続するとは限らないし、嫌いから好きに変わることもあるため、そんなに重視しなくて良いポイントと筆者は認識しています。
好きなこと、やりたいことを仕事にできるとは限らない
男子が将来なりたい職業の上位に挙げられるプロ野球選手という職業を見ていると分かりますが、どんなに高校、大学まで野球エリートだったとしてもプロ野球選手として指名される人はほんの一握りです。
また、仮にプロ野球選手として指名されたとしても、毎年60~70人ほどが戦力外通告を受け、必要とされなければプロ野球選手を辞めて新たな仕事を探さなければなりません。
かくいう筆者も元々はメガバンクや大手地銀を志望していました。しかし、ことごとく面接に落ちてしまったため、やむを得なく証券会社に入社した経緯があります。
つまり、やりたいだけではその仕事ができるとは限りません。必要とされ、できることを仕事にしないと生きていけないのです。
ちなみに、証券会社に入社して以降、入社して1~2年はともかく、それ以降は銀行に入りたいとは微塵も思わなくなりましたし、今はやりたくない仕事とすら思っています。
上述でお伝えしたように、好きとかやりたいとなどの感情は一時的なものであり、それが未来永劫続くわけではありません。
しかし、適性はずっと持ち続けるものです。その適性、すなわち得意なことを仕事にした方が自身のキャリアにとってメリットが大きいです。
好きなことは仕事に損得勘定を抜いた感情が入るが、得意なことは客観的な目線で仕事ができる
筆者は東進ハイスクールの林修先生の考え方がとても好きなのですが、林先生は以下のようなことをおっしゃっていました。
「好きなことを仕事にしたら、それを世の中から求められているかどうかではなく、自分のやりたいことが前に立って、世の中から必要とされる仕事ができなくなる。だから、僕は好きなことを仕事にしない。」
実際、林先生は、教育や自己啓発関連の本を出すたび、ベストセラーになっていたのですが、1冊だけ廃版になった書籍があります。それが、「すし、うなぎ、てんぷら」というタイトルでした。
つまり、林修先生は食に関する書籍を出したいと思っていて、出版社からの承諾をもらったにもかかわらず、成果を出せなかったということが分かります。
以降、林修先生は、やりたい仕事より、自身ができてかつ求められる仕事をするようになったとのことです。
以上のエピソードから、やりたい仕事には私情が入って良い仕事ができないが、自身ができて求められる仕事に関しては客観的で良い仕事ができるということが分かります。
得意なことがない人はいない!自分のできる仕事が分からないという人にやって欲しいこと

自分の得意なこと、できることを仕事にすればいいということは分かったけど、自分の得意なことなんて何もないけどどうしたらいい?と思われている人がいるかもしれません。
しかし、そんなことはありません。誰にでも得意なことがあります。「ドラえもん」ののび太君ですら「あやとり」と「射撃」という得意分野があります。
のびたくんの得意なことに目を向けると、勉強もスポーツもダメだけど、手先の器用さに関してはかなり秀でたものがあるため、筆者なら、機械の保守点検の仕事を進めたいと前々から思っていました(笑)
そんなもの仕事の役に立つのか!?と思うようなことでも意外とその特技を生かして仕事に生かすことは可能です。
では、何をすれば自身の得意を見つけ出せるのかというと以下の通りです。
- 自分の成功体験を書きだす
- 成功体験から共通点を見つける
- 苦手なことを見つける
これだけです。では、もっと詳しく解説します。
自分の成功体験を書きだす
些細なことでも構いません。自分が今まで小さなことでもいいから成功したことを書きましょう。
例えば、筆者の22~23歳までの成功体験は以下の通りです。
- ショットバーでおじさんに気に入られ、よくお酒をごちそうになった
- バイト先の塾講師で、自身の教えた生徒の偏差値が20上がった
- 日本史の偏差値で学校内最高をたたき出した(偏差値76)
- 中学生の時、50M走のタイムが学年2位だった
- ものまねが得意で自身のものまねで笑いが取れた
中にはくだらないものがありますが、一旦はそれでいいです。
まずは自分が何かをやり遂げて成果を出せたことや、元々持っている才能を表すエピソードを挙げれば良いです。
成功体験から共通点を見つける
上記のような成功体験から、自分の長所を見つけましょう。筆者の一例からすると以下のような特技を見出すことができます。
- ショットバーでおじさんに気に入られ、よくお酒をごちそうになった:聞き上手、話が面白い
- バイト先の塾講師で、自身の教えた生徒の偏差値が20上がった:説明力が高い、話がおもしろい
- 日本史の偏差値で学校内最高をたたき出した(偏差値76):好きになったことをとことん追求する
- 中学生の時、50M走のタイムが学年2位だった:単純に足が速い
- ものまねが得意で自身のものまねで笑いが取れた:好きなことを追求する、観察力がある、ムードメーカー
こんな感じで大丈夫です。
実は筆者はコミュニケーションがあんまり得意だと思っていませんでしたが、案外話を聞く、話すということが実は得意で、営業適性があるという見方ができます。
苦手なことや嫌いなことを見つける
得意なことや好きなことは案外わからないものですが、苦手なことや嫌いなことは案外わかるものです。
筆者だと、以下が挙げられます。
- 機械や電気系のもの
- 手先が不器用
- 車の運転
- 理系全般
- 細かいこと
上記を見ると、メーカー全般やコンプライアンスが細かい金融は本当に自身にとって適性がないということが考えられます。(証券会社出身なのに笑)
転職エージェントに相談して自身の適性を知ろう

しかし、実際にこのような作業をしても自分の適性が分からないという方はいらっしゃることでしょう。
そういう方には転職エージェントに相談することをおすすめします。特に大手転職エージェントは20代の異業界・異業種への転職支援に長けています。
これまでの仕事の経験や会った時の印象などいくつかのポイントから適した求人を紹介してくれる可能性が高いですし、もしかしたら今の仕事を継続したほうが良いというアドバイスをもらうかもしれません。
いずれにしろ自身の職業選択に有益なアドバイスを得られる可能性が高いため、自身の職業選択に迷ったときは転職エージェントに登録して、アドバイスを受けることをおすすめします。
どの転職エージェントを利用していいか分からない時は以下の記事を参考にしてください。
まとめ
以上、まとめます。
- 好きな仕事より得意な仕事を選ぶ方がいい
- 得意な仕事がない人はいない
- 自身の成功体験、得意なこと、苦手なことを明確にし、職業選択をすると良い
- 転職エージェントに相談し、自身の適性のある仕事を紹介してもらえるのもおすすめ
好きな仕事を探し続けることも大事ですが、好きな仕事に就けない人は多くいます。筆者も昔はそうでした。しかし、得意な仕事を見つけられたら、それは長期的に活躍できる仕事です。
そして、得意なことは成功を積み上げていけば、好きに変わります。好きという感情は一時的で時間の変化とともに変わるものなのです。
是非、自身の特技、適性などをしっかり理解し、得意な仕事を見つけてみてください。
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