仕事をしていると、労働時間が長いのに、給料が安くてやってられないと思って日々働いている人はいませんか?
筆者もかつてなんで頑張って夜遅くまで働いているのに給料が上がらないんだろう、やってられないと感じていました。
一方で、長時間労働をして仕事を頑張っているのに年収を稼げない人は、明確な理由があります。では、仕事を頑張っているのに、割に合わないと思っている人はなぜハードな仕事をしているのに給料が低いのでしょうか。
本編では現役の転職エージェント勤務で、昨年年収を倍増させ、年収1000万円を稼いだ筆者が、収入アップをする方法を解説します。
目次
仕事がハードなのに割に合わない給料しかもらえない理由は?

まずは、労働時間が割に合わない仕事、給料が低い理由から考察します。仕事内容の割に給料が割に合わないのかというと、以下の要因が考えられます。
- 若い
- 労働時間が長いのに、成果が低い
- 利益の低い仕事をしている
- 会社がケチ
以下それぞれ解説を加えます。
若い
日本に籍を置く会社は、若い人に対して給与を低く設定しています。なぜなら、大抵の会社は、一律で20代前半を修業期間だと位置づけているからです。
そのため、どんなに頑張っても基本給が低いので、残業しても年収が伸びない、給料にはみなし残業が入っているので残業代が付かないという状況に陥ります。
労働時間が長いのに、成果が低い
基本的に社会人になると労働時間の長さは評価対象になりません。最近は、労働時間が長いだけで評価が下がる会社すらあります。
社会人の評価は、成果で決まります。特に働き方改革が施行された2019年以降はそれが顕著になっています
長く働くこと・残業をすること=給料が上がるということではないということを理解してください。
利益の低い仕事をしている
会社員の給料は、自分を含め社員が稼いできた利益を分配して支払われています。会社の利益が低い、利益が低い業界で働いていたら、給料で支払われるお金の原資が少ないので必然的に給料が少なくなります。
外食や店舗系のBtoCビジネス(対消費者ビジネス)の収入が低いという傾向がありますが、結局この要因というのは1回の販売に対する利益が低いからに他なりません。
コンビニでお客さんが商品を購入しても、1回当たりの利益はせいぜい10円~100円くらいですよね。
自分が頑張ってレジ打ちや棚卸をしても、100人は買ってくれないと自分の時給分を稼げないと考えたら会社の利益率と給料は無視できないのです。
会社がケチ
会社が儲けていても、社員の給料を低く見積もるケチな会社だと、仕事がハードなのに割に合わない給料しか支払いません。
筆者が今の前に所属していた会社はまさにこのケチな会社でした。
上場会社であれば、内部留保率、すなわちどれだけお金を貯めこんでいるか、平均給与はいくらなのかを開示しています。
自分が所属する会社はケチな会社なのかどうなのかは確認しておくと良いです。
年収アップのステップ① 1:仕事の技能を身に着ける

日本企業、日本に籍を置く外資系企業に共通して言えることは、入社して数年間は基本給が上がらない仕組みになっています。
この段階で「割に合わない」、「もっと給料を欲しい」と声高に叫んでも給料は上がりません。
給料が上昇カーブを描き出すのは25歳~30歳くらいになってからです。
逆を言えば、25歳~30歳になったとき、年収アップの上昇カーブを描けるようになるよう今のうち準備をしておきましょう。
仕事のスキルアップに関しては下記の記事を参考にしてください。
年収アップをするステップ②:業界のことを知る

筆者は転職面談をする際、若い方には就職活動の時どういう理由で今の会社に入社することを決めたのかを聞いています。
その際、実は一番多い回答を3つお伝えすると、「なんとなく」、「今の会社で内定をもらえたから」、「社員の方が素敵だったから」です。
このような会社のビジネスモデルや収益のことを認識しないまま転職しても、結局また「頑張ってるのに割に合わない」といった愚痴をこぼすようになり、不満は解消されません。
割に合う仕事をしたいのなら、利益率の高い給料を稼げる業界に行くことが大前提です。ただ、残念ながら転職で「就職人気ランキング」や「高年収の企業ランキング」へ転職できる人は一握りです。
しかし、高い給料を稼げる、またその可能性がある業界への転職はできます。
「業界別平均年収ランキング」を確認するなどして、高い給料をもらえる業界へのシフトチェンジを試みた方が年収アップにつながります。
もし、現法で年収が低くても、業界のこと、会社のことを調べるうちに今の会社が将来的に高年収が見込める会社だと判断できたなら、年収アップするまでひたすら自分の技能を磨くことに注力しましょう。
年収アップをするステップ③:転職する

転職をして年収アップをする、もしくは将来の年収アップに向け一定の技能を身に着け、ターゲットとする業界がある程度決まったなら、転職をしましょう。
筆者の場合は、とにかく前職までで技能を身に着けることに注力し、今の会社で頑張れば、近い将来年収1000万円を稼げるということを見込んで今の会社に転職をしました。
転職すれば、割に合う給料をもらえるというわけではありませんが、自分のこれまで身に着けた技能や自身の適性に合った仕事で、成果を出した人にお金を出せる会社であれば給料が割に合わないなんてことは思わなくなるでしょう。
今の会社に居続けて、将来的に割に合う給料が稼げるのであれば、転職をする必要はありませんが、そうじゃないなら早めに転職して、労働の割に合う給料のもらえる業界・会社で新たなキャリアを形成していきましょう。
転職に関しては以下の記事も参考にしてください。
どんな会社に転職すればいいのか分からないなら転職エージェントを頼る

一方で、業界のことを調べ、今の会社で実績を残すための能力を身に着けたけど、どんな業界に転職したらいいのか、このままこの業界、この会社に居続けていいのか分からないという方はいませんか?
そういった不安があるなら転職エージェントに相談しましょう。
転職エージェントは自社の抱えている求人の中から、その転職希望者に合った求人を紹介してくれますし、場合によっては転職しない方がいいというアドバイスもしてくれます。
どの業界だったら割に合う働き方ができるのか分からないなら転職エージェントを利用するのが最善の方法です。
まとめ
以上、まとめます
- 仕事量・環境の割に、給料が安いのはいくつかの要因がある
- 多くの給料を稼ぐためには、自分の業務能力の向上、稼げる業界を認識して、労働の割に合う会社に転職をする
- どの業界・会社に行けばいいのか、今の会社に残った方がいいのか分からないなら転職エージェントに行って相談する
仕事量の割に給料が低い理由は、自分自身にあることも考えられますし、業界の利益率、会社の性質などいくつかの要因が挙げられますが、何かが変わらないと間違いなく割に合う給料を稼げないという事実があります。
自分は頑張ってるのに、割に合う給料を稼げていないのか、まずは自分、会社、業界の現状を見つめなおしましょう。
その要因が分かったら、変えるべきものはおのずとわかってくるはずです。
もし、分からないのであれば、転職エージェントを頼って、その要因と、何を変えればいいのかをはっきり認識したうえで適正な行動をしましょう。
頑張って働いているのに・・・なんて愚痴ったって何も変わりません。自分の現状を変えてくれるのは、自分の行動のみです。
しっかり行動をして、頑張ったら頑張った分の給料をもらえる環境を自分で作り出していきましょう。
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