仕事前に泣くのはなぜ?うつになったらどうなる?対処法は?

朝起きて会社に行こうとすると、泣いてしまった、また、泣きはしないものの苦しくなったなど辛い経験をした方はいらっしゃるでしょうか。

実は筆者も経験があります。そして、筆者は最終的に抑うつ状態と診断を受け、8カ月の休職を余儀なくされました。では、どんな状態になると筆者のようにうつと診断される可能性があるのでしょうか。

筆者の実体験を元に、うつのようになっている人の特徴、休職の体験談、そして対処法について説明をしていきたいと思います。

これはうつなのか?筆者に見られた変化

筆者は新卒で証券会社に入社して、営業職として配属されるのですが8カ月後には休職することになります。なぜそうなるのかというと、一言で言えば仕事が合わないと感じたからです。

訪問営業で見知らぬ人に自分のお願いを聞いてもらいに行くということ、また当たり前のように断られることが当時は本当に苦痛でした。今考えると営業のイロハが分かっていない愚か者だったのですが、当時は本当に辛かった思い出があります。

会社の上司、諸先輩方は非常に暖かく見てもらえていて対人的なストレスは無かったのですが、それでも日に日に以下のような変化が生まれてきました。

  • 朝起きるのが辛い
  • 会社が近づくと動悸
  • 恒常的に起きる吐き気
  • 常に肩こり、頭痛
  • 眠りが浅くなり、明け方には必ず目が覚める
  • 仕事前の朝、一人になると訳もなく泣き出す
  • 食欲不振
  • 大好きなお酒が飲めなくなる(次の日辛くなるのがわかるので)
  • 土曜日の朝から会社のことを考えてテンションが下がる・動悸

挙句、社内異動と支店内の組織変更に伴い、課長が変わりました。そして、新しい課長に恫喝されるような指導を受け、更に心を病みはじめ、心療内科で診断書を出してもらい休職ということになりました。

初期うつに見られる症状とは?

次に一般的に初期うつに見られる症状について説明をしていきたいと思います。

うつの初期症状には以下のような症状がみられると言われています。

  • 些細なことでイライラするようになった
  • 朝、起きるのがどんどん辛くなっている。
  • 睡眠不足ではないのに、日中に耐えられないほどの眠気がおそってくる
  • 熟睡できない
  • すぐ落ち込む
  • 表情がさえない、笑えなくなってくる
  • 身体がだるい、疲れがとれない
  • 起きるのが辛い
  • 過食気味になる
  • ご飯が食べられなくなる
  • 動悸がする・息苦しくなる血圧が高くなった
  • 頭が締め付けられるような感覚になる、頭痛がする
  • 吐き気やめまいがする
  • 便秘や腹痛などの症状がある。
  • わけもなく涙が出る

うつのメカニズムについては、脳内の神経伝達物質と関連があると言われていますが、まだまだ分かっていないことも多いようです。ただ、初期症状についてはとにかく多種多様で色んな症状・変化が見られるようになります。

そして、このようなサインが出始め、複数の変化・症状が現れだすと、神経系がやられだすので徐々に限界に近付いているということみたいです。(昔そんなことを医者に言われた記憶があります。)

実際、筆者は、このようなサインが出始めてから3~4か月経って、我慢の限界に近づき最終的には休職することになりました。

休職してから筆者がどうなったのか

筆者が休職してからの話もしましょう。

心療内科の医師にもう限界だと伝えたら、すぐ診断書を書いてもらいました。翌日に会社に提出したら、即休職の手続きをとられ、すぐ自宅に帰されることになりました。

その後はずっと投薬治療を受けることになります。結果的に抗うつ薬を半年以上飲み続けることになるのですが、この投薬治療が結構辛かった記憶があります。

筆者が当時飲んでいたのはデパスという薬で、不安や緊張、抑うつ症状、それに伴う睡眠障害を改善する働きのある薬だそうです。抗うつ剤のなかでは比較的ライトなものであると聞いていました。

しかし、薬を飲むと、思考力が落ちて気持ちが悪かった記憶があります。実際、デパスには頭がぼーっとしたり、だるくなったり、眠くなってしまうという副作用が報告されています。

筆者はこのデパスを飲むのが嫌でしょうがなかったのですが、中にはデパスの依存症になるケースがあるみたいです。

療養中に何をしていたのかというと、何もしていませんでした。昼まで寝て、ゲームセンターに行って遊んで、帰ってご飯を食べ、ネットを見て寝る、ただそれだけの生活をしていました。

療養と言えば聞こえがいいですが、ただただ廃人生活を送っていただけです。

この廃人生活をうらやましいと思う方がいらっしゃるかもしれませんし、筆者も仕事で辛い時はこの生活に憧れました。でもいざやってみると辛いんです。

友人たち、仲のいい同期はみんなしっかり働いていて、自分も本当は何かを頑張りたいのに、暇すぎてゲームセンターでタバコを吸いながらゲームし、バカみたいな生活を送り続けてる自分が情けなくなってきます。

さすがに3か月くらいするとほとんど完全に回復し、暇になってきたのでもう一度働きたいという気持ちが芽生えてきます。

そこで、会社に連絡し、復帰の依頼をすることにしました。医師から就労許可の診断書を書いてもらい、支店マネージャーの面談、本社の面談を経て復帰の調整をしてもらうようになりました。

そこから結果的に3か月近く自宅待機となります。いつ連絡が来るのかな、もしかしたらクビになるのかなど色々考えながら暇人生活を送っていたら、突然本社の人事部から「新しい部署はここです!1週間で本社に復帰してください!」という電話がかかってきました。そして、急遽東京への引っ越しが始まりました。

結果、翌週には社会復帰を晴れて果たすことができたという流れです。

変な言い回しかもしれませんが、筆者が在籍した企業はいい会社です。だからこそここまで手厚い対応をしてくれました。(ちなみに休職している間も減額はされましたが給料はもらえていました)

しかし、ここまで手厚い対応してくれる会社ばかりではありません。

休職したら、給料をもらえなくなる、事実上クビになる、仮に復帰しても異動をさせず同じ環境で働かされ、復帰して早期で退職したという人たちを現に筆者は見てきましたので。

休職したから筆者と同じようなことになるわけではないので、もし休職を考えるのなら、同じ会社で休職した人がどのような対応をされたのかというのは事前にリサーチしておくと良いです。(ちなみに、筆者は事前に情報収集をして、休職後は高い確率で本社に行けるのが分かっていたので敢えて会社は辞めませんでした。)

初期うつへの対処法は?

では、初期うつの対処法についてどのような方法があるのかを説明したいと思います。

初期うつとなる原因の特定・払拭する

初期うつを解消させるには、まずは原因を特定し、その原因を取り除くことが必要です。

筆者の場合、テレアポ営業や新規開拓営業に対する恐怖が原因だったので、これを解消するには相当な期間が必要になったと思います。そのため、休職するというのは自然な流れだったのでしょう。

ただ、早期解決できる初期うつ症状もあります。一時的に仕事で失敗が続き、仕事に対する恐怖を感じて出る初期うつの症状などがこれに該当します。(実際筆者も経験してます。)

しかし、仕事そのものに対する恐怖があるわけではないので、失敗した原因を突き止め、それをクリアにして次の仕事を成功させればうつの初期症状が長期化することはないでしょう。

原因を特定すれば、対処法が見えてきます。まずは何が原因で初期うつの症状が出ているのかを特定していきましょう。

趣味を持つ プライベートを充実させる

仮に、仕事で立て続けに失敗して落ち込んでいる、一時的なプレッシャーで初期うつ症状がでているのなら、体を動かしたり、楽しい時間を作ったりすることで対処療法的に精神的な苦痛を開放することができます。

うつは心の風邪と言われることもありますが、原因がはっきりしていて、適切な休養・対処をすればあとは時とともに解決していくことでしょう。

また、プライベートに張りがある方が仕事にもいい影響を及ぼしますので、趣味を持つなどしてプライベートを充実させておくというのは精神衛生上大事なことです。

医師への相談

原因の解消が困難で長期戦になりそうであれば、医師へ相談しましょう。大抵の場合はデパスのようなお薬が処方されていくという形になるかと思いますが、それでも薬を飲んでいることで安心感を持てる人もいるでしょう。

何より医師から適切なサポートをもらえているということでなんとか踏み留めるかもしれません。

ただ、医師は万能ではないですし、根本的な原因を解決しない限りは精神的に厳しい状況は変わらないと思ってください。

環境を変える

初期うつの症状が出始めて、かつその原因が解消できない場合は環境を変えるのが一番手っ取り早くてかつ高い効果が出ます。

そのため、初期うつの症状が出ていて短期的な解決が難しい場合は、休職する、もしくは会社を辞めて一度休養して英気を養った後転職活動をするといいでしょう。

ただし、環境を変えることはとてもリスクが高いです。

筆者は休職したおかげで社内評価は1ランク落ち、収入が下がりました。幸い社員寮に住んでいたので住む場所には困りませんでしたが、それでも手取り14万円台の厳しめな生活をすることになりました。

また、一度精神的に落ちて会社を辞めると、なかなか次の転職が見つかりにくいです。なぜなら、休職歴のある精神的に弱い人は、嫌なことがあるとまた心を病んで休職する可能性があると採用側から判断されるからです。

仮に、うつを隠して面接を受けても精神的に弱った人は表情が暗くなりがちです。面接官は、そういう人と一緒に働きたいと思わないため、大抵面接に落ちます。

実際、筆者も休職中に転職を考えましたが面白いくらいに面接に受かりませんでした。

環境を変えることは、初期うつで早期解決できない人にとっては一番クリティカルな解決法ですが、自分の社会的、社内での地位を失うことと同義なのでそこは認識しておきましょう。

まとめ

以上、まとめます。

  • 仕事前に泣いてしまう、動悸がするなどの体の変調は初期うつが疑われる
  • 初期うつと疑われる症状はとにかく多種多様
  • 職場から離脱したら何もできなくて辛い
  • 初期うつから解放されるには根本的な原因改善が必要
  • 短期的に解決できそうな初期うつならとにかくプライベートを充実させる
  • どうしたらいいか分からないなら心療内科の医師を頼る
  • 職場離脱はクリティカルな改善方法だが犠牲も大きい

筆者は8か月休職して職場復帰しました。その間同期や関係者から温かい言葉もかけてもらいましたが、後ろ指をさされたり、腫物を扱うような対応をされたこともありました。

うつにかかったら苦しいし、うつで職場を離脱して苦しみから解放されても、別のことで苦しんでしまうこともあります。

でも、それがあったから強くなれた、少なくとも筆者はそう感じています。

あまりすすめたいとは思いませんが、休職等の職場離脱をすることは自分を守る方法の1つです。初期うつの症状に対し、休むのか働きながら戦うのかは現状を理解し、最善の策は何なのかを考え、行動していただきたいです。

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ABOUTこの記事をかいた人

関西学院大学卒業、1社目では大手証券会社に勤務  ・8か月でメンタルをやられ休職。 ・証券会社時代はお荷物社員として最低評価を受ける。「こんなひどい評価の奴初めて見た」とまで言われた。 以降、人材ベンチャー、大手転職エージェントに勤務し、2度の戦力外通告を受ける。 現職では、中小の転職エージェントでキャリアアドバイザー兼法人営業で2年連続で社内2位の売り上げを達成。前職退職時の年収450万円→2019年の年収は約1000万円 税金の支払いに苦労してます笑 【人物像】 ・ただの酒好き ・論理・理屈で物を考える 【記事の基本方針】 私のような最強のダメ人間でも、思考力、実力、環境を整備すれば それ相応の成果を出せるということを表現できればいいと思っています。 よろしくお願いします。