上司から与えられる仕事量の配分がおかしい!とお怒りの方はいませんか?
筆者も2社目に在籍したベンチャーで仕事量が明らかにおかしいのに、その作業を減らしてくれないし、仕事が遅いと言われ理不尽に感じ怒りを覚えたことは幾度とあります。
では、明らかにおかしい仕事量を与えられていると感じている人はどのように対処すれば良いのでしょうか。本編では仕事量の配分がおかしくなっている理由、対処法を現役転職エージェントの筆者が解説します。
日々の仕事に忙殺されている方に是非お読みいただきたいと思います。
目次
仕事量の配分がおかしい理由

まずは、なぜ会社・上司からおかしな量の仕事が与えられるのかを解説していきます。
自分が認められている証拠
上司は、誰に仕事を任せれば、仕事が終わるのかを考えながら仕事を配分しています。そして、仕事のできない人に多くの仕事を配分することは原則ありません。
そう言い切れる背景として、仕事のできない人に大量の仕事を渡したところで、その仕事が完了せずにあらゆる方面に迷惑をかけてしまうことが明白だからです。
一定の人的リソースがあるのにもかかわらず、自分に大量の仕事を渡してくるということは、ある種自分が上司から認められている証だとも言えます。
辛い状況かもしれませんが、自分の仕事が認められていることをプラスに考え、どうやって仕事を処理できるのかを考えた方が建設的だと言えます。
自身の仕事処理能力が低い
上司は、仕事を配分する際、配下の社員の技能に合わせて仕事の配分を行うのは上述でお伝えした通りです。
もしかしたら、仕事量が多すぎる!と自分で思っていたとしても、それは自身の仕事能力が低いから処理できないのかもしれません。
もしそうだったとしたら、適切に仕事量を捌く術を身に着けないといけないかもしれません。
上司から成長を期待されて
筆者の前職は、個人の能力より高い目標設定をさせ、個人の成長力を高めることを重要視していました。
敢えて、上司は自身に多くの仕事をさせるようにして、自分自身の成長を期待されている可能性があります。
上司が無能
仕事量を配分するのは上司の仕事です。その上司が、配下の社員に業務を配分するうえでのコントロールがへたくそな場合は、特定の社員だけ業務量が異常になり、他の社員の業務量が少なくなるケースがあります。
こういう状況というのが、最も社員の中で不満がたまりやすい要因であることも付け加えておきます。
人がいない
中小企業、ベンチャー企業の場合は単純に人的リソースが不足しています。そういう場合は、1人に分け与えられる仕事量が、大企業と比較して増える傾向にあります。
仕事量がおかしいと嘆いている場合は、そもそも会社選びを間違えている可能性があります。
実際、筆者も2社目でベンチャー企業に転職し、与えられた業務を捌けなかったことに対して、自分のキャパシティーが少ないのにベンチャーに行った、会社選びを間違えたと嘆いたことがありました。
小さな会社規模の会社に働いている以上は、業務量が多いことに対してある程度やむを得ないことだと諦める必要があります。
仕事量の配分がおかしい!多すぎる!自分でできる対処法4選

では、仕事量の配分がおかしい、多すぎると感じた時どのように処理をしていけばいいのかを解説します。
仕事の優先度をはっきりさせる
多くの仕事を渡されたからと言って、その仕事が全て今日明日で行わないといけないということは恐らくないはずです。
そういう場合は、仕事の優先度をはっきりさせて、今着手しないといけない仕事をから取り組んでいきましょう。
仕事の優先度は、業務を見ればわかる場合もあれば、単純に聞かないと分からないケースがあります。もし、優先度が一見して分からないのであれば、仕事を配分した上司に優先度を確認したうえで取り組みましょう。
一部の仕事を意図的に今やらないことで、かなり仕事の負荷を減らせるはずです。
効率的な仕事手順を考える
筆者の20代の頃がこれに該当するのですが、仕事の計画を立てず「エイヤー」で着手しようとしてしまう人がいます。こんな出たとこ勝負の仕事の仕方をしているから仕事が終わらないのです。
全ての仕事に関して手順をしっかり考えて、どうすれば短時間で終わるのか、また最短距離でどれくらいの期間がかかるのかということまでしっかり計画に落とし込んでそこから実行していきましょう。
自分でやらなくてもいい仕事をやらない
仕事の中には、自分でやる必要のない作業が含まれていることが多いです。
業務計画を立案している中で、そういう仕事、もしくは作業をピックアップして、アシスタント・営業事務のような方に作業を振るというのも大事なことです。
仕事を振る際に注意して欲しいことは以下の通りです。
- 業務目的を明確に伝える
- 作業手順を決め、そのやり方をしっかり伝える
- 途中経過を見せてもらう
- 期限を伝える
仕事を人に任せる際、適当に仕事を依頼してしまうと、自分が想定していない成果物が回ってきます。もし、そんな状況になった場合、仕事の進捗は大幅に遅れます。
仕事を依頼する相手は何も知らないという前提に立ち、自身が描いている完成形、もしくはそれに近いものを作ってもらうために、何を目的に、何をして欲しいのかを明確に伝えましょう。
加えて、作業を依頼した相手がミスをすることを前提に、途中経過を見せてもらうこと、リカバリーできるようにするため自身が想定しているより少し早めの期限を提示しましょう。
人に自分が思っているものを作ってもらうことはなかなか難しいことです。その前提に立った、先読み計画を立てたうえで仕事を依頼しましょう。
人に仕事をお願いする際のスキルについては以下の記事をご確認ください。
できないならできないと伝える
仕事量がいっぱいいっぱいで、仕事が終わらないと分かったら、早々に上司に「無理です、助けてください!」と言いましょう。
仕事を任されると、どうしても「やります」と言ってしまうものですが、仕事は時間内に終わらせる必要があります。逆に言えば期限内に終わらないことは、上司にとってもヤバいことです。
そのため、どう考えても無理なら、期限内に終わりませんというヘルプをなるはやで出しておくことが大事です。
それでも気合でやれと言われたら、遅れるリスクを上司に理解してもらうしかないですし、それにより業務配分を変えたり、助っ人をアサインしたりしてくれるでしょう。
どうしても仕事量に不満・仕事が捌けないのなら職場環境を変えるしかない

仕事量が多すぎる、おかしいという不満があったとしても、手順と工夫さえ間違えなければ何とかなるケースが多いです。
また、仕事が捌けない、死ぬといった修羅場を経験していると社会人としての成長曲線が急上昇するので、そういう経験をある程度していた方が良いと筆者個人は思います。
しかし、やはり明らかに捌くのが無理な分量を仕事で渡され、それに対する不満が拭い去れない、もう無理となった場合、またその状況が継続的になってしまうのであれば、やるべきことは職場環境を変える、すなわち転職です。
仕事量が多すぎる、捌けないという後ろ向きな転職理由だったとしても、ワークライフバランスが叫ばれる今の時代、なんだかんだで採用企業から理解してもらえるケースは少なくありません。
仕事量が多すぎるから、それをこなせるようになるまで死ぬ気で働くという選択肢も、仕事が捌けないから転職するという選択肢も間違いではありません。
自分にとってプラスとなる選択をしましょう。
まとめ
以上、まとめます。
- 仕事量の配分がおかしい理由は自身への期待、会社の規模が小さい、単純に配分が間違っているなどあらゆる理由が考えられる
- 仕事量が多いと思ったら、優先順位をつける、効率的な業務計画の立案、他の人への作業依頼で克服する
- どうしても捌けない、無理だと思うなら転職も1つの選択肢
筆者個人的な感覚では、仕事量が多すぎるという不満を述べる暇があれば、どうやって解決するかを考えた方が建設的だし、その状況を乗り越えることでスキルと自信が増えるので、前向きにとらえて仕事をします。
ただ、それはあくまでも筆者の見解であり、どうするのかは個々人の判断によると思います。
ただ、デキないと思っていることでも、案外できることの方が多いです。
仕事量が多すぎて辛いと思っているのなら、筆者が本編で説明したやり方をやってみて、前向きに取り組んでもらえたら嬉しく思います。
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