日本ではハラスメント行為が問題視され、あらゆる会社が改善に向かって色々な施策を打っています。しかし、いまだにハラスメント行為が横行している会社は残っています。
筆者もパワハラ、アルハラ、残業ハラスメントなどあらゆるハラスメントを経験しましたが、肉体的、精神的に非常な大きなダメージを受けます。恐らく筆者と同じような経験をしている人も少なくないと思います。
そこで、本編では現職で転職エージェントに勤務している筆者が、ハラスメントにはどんな種類があるのか、ハラスメントへの対策について解説をいたします。
目次
ハラスメントにはどんな種類がある?

実は、一言でハラスメントと言っても非常に多種多様なものがあり、一説には35種類のハラスメントがあるとも言われています。
では、どんなハラスメントがあるのか、職場で発生しそうなものを中心に抜粋して紹介いたします。
- セクシャルハラスメント(セクハラ):職場の人間関係を背景とした性的な嫌がらせ
- セカンドハラスメント(セカハラ):セクハラを会社に訴えた結果、会社側からされる二次的嫌がらせ
- パワーハラスメント(パワハラ):職位上の人間関係を背景に肉体的、精神的な苦痛を与えること
- モラルハラスメント(モラハラ):悪口や無視などの精神的な嫌がらせ
- アルコールハラスメント(アルハラ):お酒の強要
- ジェンダーハラスメント(ジェンハラ):男らしさ・女らしさという性別を背景とした決めつけ、嫌がらせ
- エイジハラスメント(エイハラ):最近の若い奴はダメだな、など年齢をベースにした嫌がらせ、暴言
- マリッジハラスメント(マリハラ):「なぜ結婚しないのか?」など結婚を背景にした執拗な嫌がらせ
- マタニティハラスメント(マタハラ):就労に関して妊娠中、出産・子育て中の女性へ、業務に集中できない場合の嫌がらせ
- カスタマーハラスメント(カスハラ):クレーマー消費者が企業側に執拗なクレームをしたり、難癖をつけてお金を強要したりするいやがらせ
ハラスメントとは、日本語で嫌がらせという意味があります。故意的なのか偶発的なのかはさておき、相手が嫌がることを継続的にすればハラスメントとなり、事例が増えれば、「~ハラスメント」と名称が付きます。
いずれにしろ、何に嫌な思いをしているか、もし嫌な思いをさせられているのならそれはハラスメントに当たるので、何が嫌なのかを明確にしておくことが解決の糸口になるのです。
ハラスメントに関する記事は以下も参考にしてください。
誰に相談しよう?ハラスメントの対応策4選

では、自分が会社でハラスメントを受けた時、誰に相談すればいいのか、どう対策をすればいいのかを解説します。
原則ハラスメントは仕事ができる人にはされない
会社のヒエラルキーは、原則役職と業務能力・結果で決まります。ハラスメントが起きるのは、仕事ができない人や時短勤務で満足に働けない弱い立場の人が受けやすい現状があります。
だったら、仕事ができるようになる努力はしっかりしましょう。仕事がバリバリできている人にパワハラできる人はそんなにいないですし、妊娠、産休明けの人でも実績がある人にパワハラできる人はそうそういないです。
仕事ができるようになるための努力は常にしましょう。
仕事のスキルアップに関しては、以下の記事を参考にしてください。
ハラスメントにはNOを伝えよう
ハラスメントをやってる側は、自分がハラスメントをしているということに気が付いていない可能性があります。
そのため、ハラスメントに対して勇気をもって「辞めて欲しい」と伝えることが大事です。無意識でハラスメントをしているという人に対して、自分がハラスメントをしているという意識づけができるので効果があります。
また、強くNOを突き付けることで、自分のことを舐めてハラスメントをした人たちが一歩引く可能性があります。
事実、筆者はパワハラ上司からの滅茶苦茶な指令に対して、一喝したことでパワハラが収まったことがあります。
確かに、失敗すると2倍、3倍に返ってくることもあるので、それはリスクですが、何もしなければハラスメントが止まないのは確かです。
偉そうにしている上司も、案外本気で「嫌だ!」と言ったら、伝わるケースが少なくないです。思い切ってNOを突き付けるようにしましょう。
人事、関係部署が相談先
自分でハラスメントを解決できないと判断した場合、会社内で起きるハラスメントに対して誰が解決してくれるのかというと、原則人事です。
人事は、ただ採用したり、人事評価をしたりするのが仕事ではありません。社内の人たちが、気持ちよく働ける職場を作るのが、人事の役割です。
そのため、ハラスメントの問題を無くすために、人事の方々は日々頑張っています。(やる気のない人事も当然いますが)
もしも、上司からパワハラやセクハラなどを受けた場合は、人事の担当者に連絡をしましょう。人事がパワハラ、セクハラの指導をすれば、普通の人は自分の身分が危うくなるため、ハラスメントを辞める可能性があります。
また、人事がちゃんと対応してくれるか否かでその会社に残り続けるかどうかを判断することもできます。
もし、顧客からのハラスメントがあるようであれば、上司や顧客対応の専門部署に相談しましょう。
最悪なのは、ハラスメントに対して我慢しようと自分で抱えてしまうことです。
社内のハラスメントに対しては、原則人事にするということをまずは認識してください。
どうしようもないなら転職しよう
少し前の時代は、パワハラを受けようが、何しようが人間関係を理由に転職をすることがご法度だった時代があります。
そのためか、筆者がお会いする転職希望者に関しても、ハラスメントを受けていたことを隠し通す人が一定数います。
しかし、パワハラなどのハラスメントが問題視されるようになり、転職の世界でもハラスメントを理由とした転職が受け入れられるようになりました。
そもそも、パワハラなどのハラスメント行為をする人というのは立場が上の人で、その立場を悪用してハラスメント行為を行う人を正当化する理由は何一つありません。
どうしてもハラスメント行為が辛くて、その会社で働き続けることが難しいと判断したら、転職して安心して働ける職場を探しましょう。
我慢して働くことで、ビジネスで大事なクリエイティブさの欠ける仕事をすることは時間の浪費です。解決できることは解決していただきたいと思いますが、人を改善させることが難しいのは確かです。
ハラスメント問題が解決できないのなら、職場を変え、新たに活躍できる職場で働くようにしましょう。
まとめ
以上、まとめます。
- 多種多様なハラスメントが存在している
- ハラスメントを避けるためには、仕事ができる人になればいい
- ハラスメントに対しては、自分でNOを言えることが大事
- ハラスメントを解決してくれる人は会社の人事
- ハラスメント問題が解決できないなら転職する
ハラスメントは年々多様化しています。パワハラ、セクハラ、モラハラに限らず、人が嫌がること=ハラスメントです。
ハラスメントに関しては、仕事のできる人になってそもそもハラスメントを受けないようにする、もしも受けてしまったらある程度戦い、人事に相談し、ダメなら転職して逃げるというルートが望ましいです。
そして、もう1つ大事なことは、自分がある程度の立場になったら、ハラスメントを受ける側から、ハラスメントをする側に回ってしまいます。
もしも、自身が上の立場に立つなら、人の気持ちを考え、ハラスメントをする側に回ってはいけません。
ビジネスは人の気持ちを良い方に動かして、お金をもらうものです。ビジネスマンとして人を嫌な気持ちにさせないという基本的なことをしっかり理解していただきたいです。
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