職場でいじめを受けている、上司や先輩からハラスメント行為を受けているという人はいませんか?
筆者は職場いじめを受けたことはありませんが、パワハラ的なことを受けたことはあります。
いまでこそ上司に食ってかかる人間なので、パワハラを受けようとあまり気にしない人間ですが、若い頃は怖くて仕方ありませんでした。
では、職場いじめ、ハラスメントを受けたらどう対応すればいいのか、どうすれば事前に防げるのかを現役転職エージェント勤務の筆者が解説をいたします。
職場いじめ、ハラスメント行為を受けている人にはぜひご一読いただけたら幸いです。
目次
職場いじめ、ハラスメントにありがちなこと

では、職場いじめ、ハラスメントにはどんなことがありがちなのかを、今一度検証していきたいと思います。
暴力・傷害
近年では、事例が少なくなってはいますが、身体的な暴力行為、傷害行為というのは、パワハラの典型例です。
筆者がかつて在籍した証券会社では、売上の出せない社員に対し、灰皿を投げる、四季報とよばれる株式の辞典のような本があるのですが、それが投げつけられるというのが日常的に行われてきたと言われています。
実際、筆者の同期ではそういう事象を目の当たりにしたという人間もいました。
他にも殴る、蹴るということを日常的に行っている上司の話も転職面談の中でたまに聞きます。
暴言・言葉の暴力
今でも、パワハラが横行している職場では、暴言を吐かれたり、言葉の暴力が日常的に行われてたりしている事例があると、転職面談の中で聞かれることがあります。
筆者もかつて在籍した証券会社で2番目の上司から、「殺すぞ」、「死ねテメー」などの言葉の暴力を受け、毎日ビクビク過ごしていたことがあります。
今そんなことを言われたら、間違いなく食って掛かっていますが、当時は弱い立場であったので、そんなことも言わず、裏で隠れて泣いている日々を過ごしていました。
また、このことを思い出すと、少し精神的にドキドキしてしまうので、言葉の暴力、暴言は相手に対し精神的に深い傷を残す行為だと言えます。
無視・仲間はずれ
暴力や言葉の暴力は上司や先輩など上の立場の人間が行うことですが、同僚間で行われるのは、無視や仲間外れといったいじめ行為です。
筆者は、無視や仲間外れといった行為を受けていた経験はありませんでしたが、前職では無視や仲間外れを受け、上司からは毎日詰められた結果、出社拒否を起こした人間がいました。
上下間だけではなく、横との関係性が悪く明らかな無視、仲間外れを受けると精神的に辛いと感じる人はそれなりにいます。
家族やプライベートに関する干渉
上司・部下間で執拗に家族やプライベートにおいて、あれをしろ、これをするなというプライベート干渉型のパワハラ、いじめもあります。
筆者が以前面談をした転職希望者に、同期でトップの売り上げを出したため、会社の幹部候補生として必要以上に期待されたという人がいました。
その人は幹部候補として期待された結果、上司から休日に「資格取得の勉強をしろ」、「遊ぶな」、「今何してる」などの連絡が来るようになり、仕事のオン・オフがなくなってしまったため、精神疾患を患い、休職してしまいました。
仕事は仕事、プライベートはプライベートです。その領域を執拗に犯すことで従業員は精神を圧迫されます。家族やプライベートのことに執拗に口出しすることはパワハラ行為であり、いじめともみなされます。
職務に適した仕事を与えない・仕事から外される
パワハラというと、実際の暴力や、言葉の暴力をイメージするかもしれませんが、それだけではありません。
上司の職責を使い、不当に特定の仕事から外される、職責に見合わない作業をさせるというのもパワハラに該当する可能性があります。
少し前に、JR各社で、業務上でミスをした人間に対し日勤教育と呼ばれる会社敷地の草むしりや掃除など職務に関係ない業務指示をしていたことが明るみになり問題視されたことがありました。
まさに日勤教育は職務に適した仕事を与えない・仕事から外されるタイプのパワハラに該当すると言えます。
ハラスメント行為に関しては、以下の記事でも書いていますのでご参考にしてください。
職場いじめ、ハラスメントの対応策4選

では、職場いじめ、ハラスメントの対応策についてどう対策をすればいいのかを解説します。
実際の暴力、言葉の暴力は人事に報告する
殴る、蹴る、「死ね」、「殺す」といった暴力は、刑法にも触れる行為です。職制がどうだろうと、法律で罰せられる対象になります。
もし、社内でそんなことが横行している事実を知ったら、会社側が是正するというのが普通の会社です。そのため、その暴力、言葉の暴力について人事に報告をする、HELPを出すというのが一番手っ取り早い解決法です。
でも、そんなことしたら報復が怖いと思うかもしれませんが、同じことを2度したらその暴力、言葉の暴力をする上司は処罰対象になるので、報復ができなくなります。
暴力、言葉の暴力で行うマネージメントに何の正当性もありません。もし、そういうことがまかり通っているのなら、堂々と人事に報告をしましょう。
無視、仲間外れをする人間を無視する
基本的に社内の人間関係に気をもむ必要はありません。なぜなら、社内の人間はただの仕事相手です。仕事相手から、プライベートな内容で話しかけて無視されたところで仕事に何の影響もありません。
正当な業務のことで無視をされるのなら、仕事にならないので、上長にその旨報告しましょう。仕事にとって必要なコミュニケーションをしない人間は、ただの業務怠慢です。
筆者は今在宅ワークをしていますが、在宅ワークをすることで周囲を気にせず仕事ができています。
もしも、社内の人間関係が悪いのなら、周囲と連携しないといけない仕事以外は密室にこもっている感覚で仕事をするといいです。かえって仕事がはかどる可能性もありますよ。
プライベートは自らで守る、無理なら人事に報告
業務行為は就業時間内にやることが当たり前です。休みの日は業務に関する指示を受ける必要はないですし、話したくないことを上司に話す必要はありません。
プライベートを犯してくる上司に対しては、はっきり拒否しましょう。中にはそれで激高してきたり、人事評価を下げてきたりする可能性がありますが、そんな職場は辞めればいいのです。
幸い転職市場が活発化していているので、転職しようと思ったら、転職できる現実があります。
それより大事なことは、適切でないことに対してNOを言えることです。NOが言えないと、自分に不利なことも受け入れないといけなくなってしまいます。業務と関係ないことに関しては「やりたくない」というべきです。
当人間で問題が解決しないなら、人事に報告して解決を図っても良いです。無理なものは無理だと自分の言葉で、人の力を借りて言いましょう。
転職が根本解決には良い
パワハラ、いじめに対しては断固たる対応を取っていただきたいと思いますが、限界なら転職をして職場環境を変えましょう。
パワハラ、いじめが横行している職場からの離脱を理由とした転職に世間はおおらかになってきています。
何より無駄な我慢をしながら働くことは生産性が低いです。色んな対応策を示しましたが、最終的に転職したほうがいいと判断した場合は転職をしましょう。
まとめ
以上、まとめます。
- パワハラ、いじめにはいくつかの形がある
- 暴力行為、言葉の暴力、プライベートの干渉は人事に報告
- 仲間外れをする人たちを相手にしない
- ムリなものは無理だと言い切る
- 最終的には転職してしまえばいい
パワハラ、いじめは昔からある問題です。パワハラ、いじめをやる人間に対し筆者は軽蔑をしますが、同時に解決しがたい問題かもしれません。
しかし、一番ダメなのは、行為を受けたまま我慢をすることです。解決できる力のある人に助けてもらう、自分の心を強く持って、拒否をする、無視をする連中を相手にしないなど確固たる対応を取りましょう。
それでもだめなら転職をすればいいのです。
自分がしっかりしていないからいじめられたり、パワハラを受けたりするケースもありますが、大前提としてそんなことをする人たちが悪いのです。
色々お伝えしましたが、考え方を変える、勇気を持つ、職場環境を変えるなど最善の方法を取ることで良い環境で働けることを筆者は願っています。
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