職場であらゆる嫌がらせを受けているという方はいませんか?実際筆者が転職エージェントで働く中で、会社の人たちから嫌がらせを受ける、コミュニケーションを避けられるということを理由に転職を考えている人がいます。
では、なぜそういった嫌がらせを受けてしまうのでしょうか。また、対策としてはどうすれば良いのでしょうか。本編は職場で受ける嫌がらせに対し、どう対処すればいいのか現役転職エージェントの筆者が解説をいたします。
職場の嫌がらせについては、以下の記事でも言及しています。
目次
職場で嫌がらせを受ける理由とは?

まずは、職場で嫌がらせを受ける理由について解説をしていきます。
自分が周囲と比較し異質な人間であること
周囲とは異なる個性的な人や、コミュニケーション力が弱いがゆえに、周りと馴染めない人というのが嫌がらせを受ける傾向にあります。
実際、筆者が転職を支援した方で、技術・能力は十分にあるものの、コミュニケーションが不器用で、弱弱しい性格の方がいますが、その方は周囲から仕事の情報を貰えない、入社歓迎会を全員でボイコットされたということがありました。
筆者は嫌がらせこそ受けていませんでしたが、個性的な性格であるがゆえに、積極的に仲良くしようという人があまり居なかったように感じます。(筆者はあまりそういうことを気にしないので、結果的に仲の良い同僚は結構いました。)
周囲と明らかに異なる人物像の人は、嫌がらせを受けやすい傾向にあります。
立場が弱い
基本的に、立場が上の人に対して嫌がらせをすることはないです。嫌がらせをする場合会社の立場が上の人が下の人にするケースが多いです。
ただ、例外的に、後輩から先輩に対する嫌がらせがある場合もあります。
そういう場合でも先輩より後輩の売上が高くて、その先輩の立場がないとか、上司より仕事ができる部下が嫌がらせをするとかそういった立ち位置になっていることが多いです。
嫌がらせを受けないようにするには、どんな状況であっても自分の立ち位置を下に見られないということが重要となります。
人間性に問題がある人がいる
嫌がらせをする人は、その大半が人間性に問題があると思って良いです。
筆者はあまり嫌がらせを受けたことがありませんが(気づいていないだけかもしれませんが)、以前上司にタバコに行く回数をカウントされていた経験がありました。
筆者は1時間~1時間半に1回行くというルーティンにしていたため、ただムカついただけでしたが、こういうことを指摘しマウントを取ってくる人間は人間性に問題があると思っています。(相手にするのも面倒なので無視しました)
筆者の受けた行為は、嫌がらせというのはちょっと違うかもしれませんが、人間性に問題がある人が行う行為が結果として嫌がらせに繋がると言うケースは往々にして見られることだと言えます。
職場の嫌がらせの対処法は仕返しをしないこと!相談窓口、対策を解説

では、職場の嫌がらせに対して、どのように対処をすればいいのかですが、大前提として仕返しをしてはいけません。
なぜ仕返しをしてはいけないのかというと、以下の理由が挙げられます。
- 返り討ちに合う
- 時間がもったいない
- 自分の評価を下げる可能性がある
職場の嫌がらせが起きる背景は、多数決の論理、自分の立ち位置と嫌がらせをする人の人間性が絡んできます。嫌がらせをされる状況ができているということは、自分は圧倒的不利な状況にあると考えたほうが良いです。
圧倒的に不利な状況の中、同じ土俵で戦ってしまったら、返り討ちに遭い、さらに嫌がらせを受けるだけです。
何より、会社は仕事をする場所であり、他人とケンカをする場所ではありません。そんな暇があったら仕事の生産性を上げる工夫をした方が賢明ですし、人を傷つける行為をするということは自身の評価を下げる可能性もあります。
仕返しをするメリットは何一つないのです。
とはいえ、嫌がらせが続くようであれば仕事にも支障をきたすでしょうし、嫌がらせをうけることは単純に嫌なことだと思うので、どうやって解消していくのかということについて解説をいたします。
「嫌だ」、「やめて」ということを伝える
嫌がらせをしている人間は、往々にして自分が嫌がらせをしているという意識を持っていないケースがあります。
また、嫌がらせをされている人間も、嫌がらせに対して「NO」を伝えていないから、相手が嫌がらせ行為をしている可能性があります。
それならば、まずは嫌がらせ行為をしている人間に対して「嫌だ」、「やめて」と言う意思表示をすることです。
そんな意思表示が何の役に立つのか、と思うかもしれませんが、「NO」の意思表示をすることは、以下の理由で重要だからです。
- 嫌がらせを止めさせるため
- 意識的嫌がらせをしている人に対し、「嫌だ」、「やめて」と意思表示を伝えた事実を作るため
前者については理解できるものの、後者については理解できないと思われるかもしれません。
では、なぜ「嫌だ」、「やめて」という事実ができることが重要なのかというと、「嫌だ」、「やめて」と伝えた事実がある場合、それでも嫌がらせを止めないということは故意に嫌がらせをしていることが明確になるからです。
故意の嫌がらせは、場合によれば犯罪行為にも繋がることになります。ちゃんと嫌がらせをする人に「嫌だ」、「やめて」と言った事実があるなら、嫌がらせをする人に対して「故意性」が認められる状況を作ることが大事なのです。
嫌がらせの相談先は上司か人事
嫌がらせを受けている自身の立場が弱いことを認識したうえで、嫌がらせをする人以上に強い人に解決してもらうことが良いです。
会社で、嫌がらせをする人より強い人に該当する可能性があるのは、直属の上司か人事です。
配下の社員間で問題が起きている場合、上司に解決を依頼すると言うのが良いですが、上司自身がその嫌がらせに加わっている場合や上司の力が弱い場合は、人事に解決を依頼するようにしましょう。
イチ社員が嫌がらせをして、特定の社員が困惑する、精神的にダメージを受けるということは、会社のコンプライアンスに関わる大事な問題です。
特に「嫌だ」、「やめて」といったことを伝えている前提があれば、その嫌がらせが「故意性」があるため悪質な行為と認められます。
まともな会社、まともな人事であれば、会社の規律を維持し、社内コンプライアンスを揺るがす重要なことに該当するため解決に尽力します。
裏を返せば、自身の嫌がらせをちゃんと解決する上司、人事がいる会社は非常にまともな会社で、そうじゃないのであれば会社としておかしな組織だと断言してもいいでしょう。
自分で解決できない問題を人に頼って解決すると言うのはビジネス的な発想として非常に真っ当な判断です。解決できる力を持っている人を頼って嫌がらせを解決するという手を打ちましょう。
仕事を人に依頼するという記事を以下で作成しているんのでこちらも参考にしてください。
どうしようもないならとにかく逃げる(退職等)
嫌がらせを上司や人事に報告した場合、通常は、会社側はその嫌がらせをする社員への指導を行う、場合によっては配置転換をしてその人の嫌がらせを受けないような体制にするなどの対策を取ることになります。
しかし、上司や人事が、嫌がらせの訴えに対し何もしてくれないという場合もあります。その場合は、上述でもお伝えしたように「ヤバい会社だ」と認定し、転職するなどしてその環境から逃げましょう。
嫌がらせを野放しにする会社に居続けてもメリットはありません。
「特定の社員から嫌がらせを受け、会社に対応を依頼したけど何もしてくれなかったから転職します」という理由で転職をする場合、多くの会社では真っ当な転職理由と判断するでしょう。
やることをやって何も変わらないのなら、安心して働ける環境を目指すことが大事です。嫌がらせを理由に転職をすることは悪いことではないと認識しましょう。
まとめ
以上、まとめます
- 社内の嫌がらせは弱い自分とヤバい人という構造があって成立している
- 嫌がらせを受けたら「嫌だ」、「やめて」と言う
- 嫌がらせを受けたら上司や人事に相談する
- 解決できない場合は転職してその環境から逃げる
嫌がらせを受けた時に行うべき対処法は極めてシンプルです。
嫌がらせを受けていることに対し悩み続ける、仕返しをするなどと言ったことを考えず、「止めて欲しい」と伝え、それでも辞めない場合は上司や人事に伝えるというフローで動きましょう。
解決しないなら、ヤバい会社と割り切って転職すればいい、ただそれだけです。
嫌がらせを受ける人に問題が全くないとは言いません。
しかし、圧倒的に嫌がらせをする人に問題があることは明白です。そういう嫌がらせをする人を野放しにする会社にしがみつく必要はない、そういった認識を持ってもらえたらOKです。
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