転職を繰り返す人は、奥さんから愛想をつかされているかもしれません!実際、「転職 夫」とインターネットで検索すると、夫の転職癖を背景に離婚を考えている方の話が多く出てきます。
少し話は異なりますが、筆者も結婚した後転職し、その後離婚を経験しており、元妻の言動などから転職癖の多い人と離婚したい女性の気持ちが理解できます。
では、なぜ転職を繰り返す夫は離婚されやすいのか、離婚を防ぐためにはどうすればいいのかを現役転職エージェントの筆者が解説します。
結婚していないカップルの不安には以下の記事でお話していますのでこちらもご確認ください。
目次
なぜ転職を繰り返す夫は離婚される!?

では、なぜ転職を繰り返す夫は離婚されるのか、その理由について解説します。
年収が下がる
転職すると年収が上がると思っている方が多いかもしれませんが、実は転職をすることによって、年収が上がらない、もしくは下がる人が多いというデータが厚生労働省の調査結果で出ています。
このデータによると、転職して年収が上がった人というのは全転職者のうち、40%程度で残りの60%の人は年収が下がったか現状維持かのいずれかです。
筆者も転職して年収アップしたことはありません。今の会社も入社した時は前職より50万くらい下がりました。
では、なぜ転職すると年収が下がるのか、その背景としては以下の通りです。
- 企業は採用になるべくお金をかけたくない
- 転職して最初の1年は賞与が満額出ない
- 異業種の転職を繰り返すことにより、給料の安い会社しか採用してくれなくなる
- 転職回数の多い人は、早期退職のリスクがあるため採用を避ける
- ブラック企業は転職回数の多い人を採用ターゲットにする
企業は採用にお金をかけたくありません。しかし、必要な人材を採用するために、必要なコストをかけるしかないので能力の高い人物にはやむを得なくコストをかけます。
加えて、賞与の算出には算定期間というものがあり、途中で入社した場合は、その賞与の算定期間から外れる期間が出てくるため、1回分の賞与が全額出ません。
しかも、転職を繰り返す人を採用企業は嫌うため、採用力の弱い、平均年収の安い会社にしか採用されなくなります。
ブラック企業はコストが安い人である程度使える人なら誰でもいいので、転職回数が多い人でも積極的に採用します。
しかし、ブラック企業で長期的に在籍できる人はほんのわずかです。転職に慣れている人が、ブラック企業に定着する確率は非常に低く、就職してもすぐ別の会社に転職をすることになります。
このように採用にはお金をかけたくないという企業の考え、転職すると年収が下がる構造があり、転職回数が多いことでどんどん転職市場で負のスパイラルが発生するという構造になっているため、転職すると年収が下がるのです。
妻は、旦那の仕事に興味がありません。あるのは、旦那の稼ぐお金、家に帰る時間と勤務地だけです。お金は縁の切れ目と言いますが、年収が下がることにより、確実に縁の切れ目を迎えていると言えます。
転職回数が多い人は転職をする前に以下の記事を確認してください。
変化を嫌がる
女性を生物的な観点で見ると、守ることを重要視する生き物です。男性が食べ物を取るための「狩り」を行い、女性は家にいて家を守るというのが男女の大きな違いとも言えます。(最近は少し様子が変わってきましたが)
何度も職場環境を変えている夫に対し、女性は変化を嫌うため特に理由はなくても不安を感じます。
1回の転職ならまだしも、立て続けに転職をすると理由を問わず「転職を止めて」と言われることが結構あります。
筆者も新卒で入社した会社から、最初の転職をしたのが結婚して1年くらいでしたが、その後転職した会社がなかなか壮絶な(イカれた)環境だったのと、やりたいことができなくなってしまったため、妻に転職を申し出た記憶があります。
筆者としては極めて合理的な判断だと思っていましたが、「こないだ転職したばっかじゃん!転職しないで働いて!」と言われました。
私の元妻の言動からすると、私がどう思っているのか関係なしに、転職を立て続けにされることそのものが嫌だったのだなあと思います。(幸運なことに?その後筆者は退職勧奨を受け転職できることになりました笑)
転職を何度も繰り返す男性の不安定さに不安・不満を感じる
女性は男性に対して強さを求めます。夫婦共働きだとしても、世の平均年収を見ると、女性に比べ、男性の年収が高いのが現実ですのでしっかり働いて稼いできて欲しいと女性は思っています。
実際、筆者は結婚当時はあまり稼ぎが良くなくて、元妻には結構ボロクソ言われていました。
自分の旦那に関しては、やはりどっしり腰を据えて働いてくれる男性を求めているのです。しかし、転職を何度も繰り返す男性には安定感がなくて不安・不満を感じるものなのです。
1社で長期就業をするために必要な3つのこと

では、転職癖を繰り返す男性が、長期就業をするために必要なことは何かを解説します。
自分はヤバい奴だと認識する
男性はプライドが高い生き物です。筆者も例外ではありません。転職を繰り返す男性というのは、自分が転職を繰り返すことに対し、どこかしら正当化してしまっている人が多いです。
しかし、転職を短期間で繰り返す人は、ほほ十中八九でヤバい人です。その認識がないならまずは自分がヤバい人だという認識を持ちましょう。
これまで自分が作成した履歴書、職務経歴書を見てなんで在籍した会社を辞めたのかを書いてみると如実にそれが分かります。
特に退職理由が明確なパワハラ行為がないのに「人のせい」になっている人は、社会性がないということを自分で認めてしまっているのでかなりヤバいと思ってください。
自分を客観視するところから始めましょう。
自分の核となるキャリアを持つ
自分の核となるキャリアがなく、色んな業界で転職している人はまず、社会人として生きていくために必要な核となるキャリアを持ちましょう。
では、どうやって核となるキャリアを持てばいいのかというと、これまでやってきた経験を振り返り、自身に適性のある仕事は何だったかということをちゃんと認識することです。
もし、今の仕事に可能性があるのなら、少し歯を食いしばってやってみるのもアリです。自分のキャリアに核ができたら、年収も上がりますし、自身の精神的な余裕も生まれます。
筆者も新卒で入社した証券会社を退職し、2社目で入社した人材系の会社を8か月でクビになりましたが、今も人材の仕事で成果を出せています。
継続することでいいキャリアが構築されるということをぜひ知ってください。
耐えることを覚える
仕事を早々に辞めてしまう人は、我慢ができないということが想定できます。今からでもいいので耐えることを覚えましょう。筆者は13時間労働、パワハラまがいの指導、不合理な指示など色々受けました。
これが恒常化する会社を肯定はしませんが、厳しい状況というのはなんだかんだで何とかなります。むしろ逃げ癖がついてしまうと、忍耐力が生まれません。
忍耐力なんて昭和の発想じゃないか!?と思うかもしれませんが、嫌なことというのはある程度想定できます。事前に想定しておけば、実際に起きてもダメージが少なく、嫌なことが起きないようにするために対応することだってできます。
忍耐は、トレーニングと事前想定さえできていればある程度のことは何とでもなります。何より奥さんは、その忍耐できないことに不安になっているのではないですか?家族のためにも耐える力を身に着けていきましょう。
まとめ
以上、まとめます。
- 転職を繰り返す夫に対し、奥さんは年収面の不安と、漠然とした不安と男性としての頼りなさに対する不満を持っている
- 転職癖を無くすには、まずは自分を客観的に見つめて自分がヤバい奴だと知ろう
- 自分が一生ご飯を食べていくための核となるキャリアを構築しよう
- 忍耐力を身に着けよう
何度も転職を繰り返す人は、社会人としての基本的な考え方、能力が大幅に欠如しているという意識を持ちましょう。
そして、奥さんは間違いなくそのことに不安や不満を持っていて、あなたに対する不信感になります。自分の家族を守るためにも、これまでの自分のダメさをしっかり認識しましょう。
離婚は本当に辛いです。筆者は離婚してほっとした半面、離婚してからしばらく心がおかしくなっていたように感じます。そんな思いをしなくてもいいように、自分の考え方や行動を変える必要があるのです。
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