転職したらお金がもらえるって怪しくない!?転職お祝い金とは?

転職お祝い金というものを聞いたことはありますか?実は一部の転職サイトでは転職を成功するとお祝い金といって、お金をもらえる仕組みがあります。

とはいえ、転職エージェントや大手転職サイトで転職を成功させてもお金をもらえないのにどうして転職お祝い金をもらえるのか不思議でしょうかないという方もいますよね?

では、この転職お祝い金とはいったいどのような仕組みになっているのでしょうか、またどんなタイミングで支払われるのでしょうか。

本編は現役転職エージェント勤務で、人材業界で8年強働いている筆者が、転職お祝い金について解説をいたします。

転職お祝い金とは?

転職お祝い金とは、文字通り転職を成功させることで、利用した転職サービスからお金をもらえる仕組みのことです。

転職お祝い金制度がある転職サービスの一例は以下の通りです。

  • イーキャリア
  • クックビズ
  • U-29biz
  • ジョブメドレー

共通している点は、いずれも転職サイトであること、また成功報酬型の転職サイトであるということです。

従来の転職サイトは、我々人材業界の一部の人は「前金」と言ったりするのですが、いわゆる求人をサイトに掲載する代わりに求人掲載料としてお金をもらう形式のものが一般的です。

誰もが知っているリクナビNEXT、マイナビ転職、エン転職はまさにこの「前金」型のサービスです。

対して、成功報酬型の転職サイトというのは、広告掲載は無料だが、そのサイト経由で採用が決定した場合、成功報酬として採用企業から一定の金額を支払う契約をしている転職サイトを指します。

転職エージェントも成功報酬型のサービスなので、このお祝い金という制度を用いている転職サイトは転職エージェントと従来の転職サイトのちょうど中間のサービスと言えます。

なぜ転職お祝い金という制度を取っているのか

では、この転職お祝い金という制度を取っている転職サイトがなぜあるのかということですが、以下の理由が考えられます。

  • 転職サイトは転職エージェントと比較して人件費がかからない
  • 転職エージェントは数が多すぎる
  • 転職サイトは競合が強すぎて正攻法でシェアを奪うことができない

では、それぞれ補足をします。

転職サイトは転職エージェントと比較して人件費がかからない

転職エージェントは、他のコストは少ないのですが、とにかく人件費のかかるサービスです。

大手転職エージェントの場合は、法人担当とキャリアアドバイザーがいるため、例えば100万円の採用フィーをもらっても一人当たりの利益は50万円です。

転職エージェントの場合、月の売上0の担当者は多く発生するため、売上が少ない月でも人件費を払わなければならないのが転職エージェントの運営をする上で厳しいところです。

しかし、転職サイトであれば営業担当数名に対し、求人広告を上げる人を1名採用すればいいため、人件費を下げられます。

つまり、転職サイトという方式を取ることで、人件費を下げ、企業の運営を維持しやすくできるのです。

転職エージェントは数が多すぎる

転職エージェントの数は、日本全国のセブンイレブンと同じくらいの数があると言われます。それだけ競合が多いということです。

しかし、転職サイトは転職エージェントより数が多いとは言えません。競合が少ない点で企業運営が楽なのです。

転職サイトは競合が強すぎて正攻法でシェアを奪うことができない

ただ、転職サイトは、リクナビNEXTとマイナビ転職を筆頭に、競合が恐ろしく強いというのが事業運営を行う上でのネックです。

そのため、転職お祝い金といういわば「エサ」をネタに、その転職サイトに集まる人を捕まえればいいという発想の元、転職お祝い金を設定しているのです。

ちなみに、転職お祝い金を設定している転職サイトは、総合型の転職サイトもありますが、クックビズ(飲食業の転職を専門とした転職サイト)のように、業界特化型のサイトに多く見られます。

つまり、このお祝い金制度とは、特定の転職希望者を集める手法の一環だと考えてもらえたらよいです。

お祝い金を支払われる流れ ・支払われる金額

ここまでの説明で、お祝い金はいわば転職エージェントとや転職サイトの競合と対抗するための企業努力なので怪しいものではないということは理解していただけたと思います。

では、どういう流れで支払われるのか、一般的なモデルを説明します。

基本的には採用が決定した後、お祝い金を支払ってくれる転職サイトにその申請を行いますが、実際にお金をもらえるのは入社3か月以降だと思ってください。

では、なぜ3か月以降なのかというと、3か月以内に退職が発生した場合は、その転職サイトの運営企業は支払ってもらったサービス料の一部(一般的には50%)を返金しなければならない規定になっているからです。

転職エージェントでも同じような契約を結んでおり、この返金のことを業界では「リファンド」といったりしますが、リファンドの返金と、お祝い金を支払った場合、転職サイトの運営企業は利益が取れなくなってしまいます。

そのため、入社3か月以降にお祝い金を支払われるというのが一般的です。

なお、お祝い金の支払金額はサイトや、採用された企業によって異なる設定がなされていますが、相場は10万円程度だと認識してください。

お祝い金のある転職サイトで転職をするのは良いことか

あくまでも筆者の見解ですが、お祝い金のある転職サイトでの転職は有効かといえばそうでもないと思っています。

その背景としては以下の通りです。

  • 転職できる業界が限定的
  • 平均年収の安い業界や会社が利用しているケースが多い
  • 会社のことについて詳細に説明してくれるわけではない
  • 目先の10万円より、良い転職をすることはもっと価値が高い

お祝い金のある転職サイトは、業界特化型なので、そもそも職種・業界を超えた転職をするにはあまり向いていないですし、そういったサイトを利用している業界・会社は不人気業界が多いような印象を筆者は持っています。

また、転職エージェントは会社の特徴や仕事内容を説明してくれますが、転職サイトはそういった説明をしてくれないですし、会社の欠点などを教えてくれるわけではないです。

目先の10万円より、将来的に良いキャリア形成をすることは数千万円以上の価値があることを考えると、必ずしもお祝い金のある転職サイトを利用することがプラスに働くとは言えません。

転職サイトと転職エージェントの違いについては以下の記事を参考にしてください。

まとめ

以上、まとめます

  • お祝い金は一部の転職サイトで設定されている制度
  • お祝い金は企業努力の賜物であり、怪しいものではない
  • 一方で、お祝い金制度を導入している転職サイトを利用しているのは不人気業界の会社が多い
  • 良い転職を実現することは、10万円以上の価値がある。10万円に引っ張られて転職をするということは非常にリスクがある

転職サイトや転職エージェントのサービスにはそれぞれ良い点がありますし、欠点があります。

お祝い金制度を導入している転職サイトを悪いものだとは思わないですし、むしろ企業努力の元、転職を成功し自社に利益を与えてくれた転職希望者にその売り上げの一部を還元するというやり方については素晴らしいものだと思います。

しかし、転職の価値、転職して長期的なキャリアを形成することは転職お祝い金で貰える10万円以上の価値があります。間違っても転職お祝い金を目当てとした転職だけは避けて頂きたいです。

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ABOUTこの記事をかいた人

関西学院大学卒業、1社目では大手証券会社に勤務  ・8か月でメンタルをやられ休職。 ・証券会社時代はお荷物社員として最低評価を受ける。「こんなひどい評価の奴初めて見た」とまで言われた。 以降、人材ベンチャー、大手転職エージェントに勤務し、2度の戦力外通告を受ける。 現職では、中小の転職エージェントでキャリアアドバイザー兼法人営業で2年連続で社内2位の売り上げを達成。前職退職時の年収450万円→2019年の年収は約1000万円 税金の支払いに苦労してます笑 【人物像】 ・ただの酒好き ・論理・理屈で物を考える 【記事の基本方針】 私のような最強のダメ人間でも、思考力、実力、環境を整備すれば それ相応の成果を出せるということを表現できればいいと思っています。 よろしくお願いします。