派遣社員って稼げないし、正社員で働けないと損だと思っている人はいませんか?筆者もそう思っています。正社員で働いている人にとって派遣社員として働くなんて考えていないでしょう。
しかし、一説ではこれからの時代はほとんどの人が派遣社員として働く可能性が生まれていると言われています。そして、筆者もその可能性があると踏んでいます。
そして、この世の中を生き抜くためには時間の使い方が重要になってきます。では、この派遣労働が当たり前になる時代にどのような時間の使い方をすればいいのかを現役転職エージェント勤務の筆者が解説いたします。
目次
派遣労働が当たり前になる時代が来る理由

まず、派遣労働が当たり前になる時代が来るという理由を最初に解説いたします。
同一労働、同一賃金が当たり前になっている
2020年に画期的な変化が起きました。それは、同一労働、同一賃金というルールができたことです。これは、正規雇用と非正規雇用の人とで差があった賃金や、労働条件を同じにしなければならないというものです。
これによってどんな変化が起きたのかというと以下の通りです。
- 派遣社員に交通費を支給しなければならなくなった
- 正社員と同じ仕事なら、正社員同様の賃金を支払わないといけない
- 賞与の支給を検討しなければならない
つまり、正規雇用と、非正規雇用の格差がなくなるということなので、これまであった、正規・非正規の壁を取っ払いやすくなったということです。
業務のIT化が進んできている
今誰もが感じている通り、世の中ではIT化が進んでいます。そのおかげで(そのせい)で色んな業界では人材が要らなくなってきているという現状があります。
例えば、銀行では、業務を全てIT化し、支店業務を無くすと言われています。融資関連も全てITで対応する、窓口業務はすべてネットバンキングとATM等で対応するなど無人サービスに移行すると言われています。
そうなると、わざわざ人を常時雇用する必要がなくなり、ピンポイントで誰かに仕事を任せ、通常業務は経営層を含めた一部の人で対応すればいい、そんな時代に移行しているのです。
15年前くらいにアイロボットという、ロボットが主流で働く世の中を描いた映画がありましたが、それがまさに具現化しているのが今です。人が要らない時代を迎えていることを意識しないといけません。
アウトソーシングがビジネスで当たり前になっている
今ビジネスではアウトソーシング、つまり、自社の業務を外部に委託することが当たり前になっています。
例えば、製造の現場では、製造専門の派遣会社から多くの人材を受け入れて働いてもらっていますし、あらゆる会社ではITの専門家をIT専門の派遣会社や個人事業主の力を借りて維持・運用をしています。
正社員を採用するとコストがかかる上、時期によっては余剰人員になります。IT化が進めばそれが如実に表れます。これまで以上に正社員を採用する理由がなくなっていると言えるのです。
残業したいのにできない人へ!派遣労働時代を生き抜く3つの方法

これから先の時代は残業ができないことが当たり前になります。時間内に仕事を終わらせられない人は無能だと思われ、仕事がもらえなくなります。
そもそも、今あなたがやっている仕事はほとんどITに取られます。その仕事は「人がやる仕事じゃない」かもしれません。
筆者のやっている転職エージェントの仕事だって、ITの人材×職種のマッチング力が高ければ、筆者は仕事がなくなります。今はそんなシビアな時代なのです。そんな時代を生き抜くためには何をしなければならないのかを解説します。
効率的な仕事術を身に着ける
もしも、自身が派遣社員として働かないといけない場合、コンスタントに仕事をもらわないといけません。コンスタントに仕事をこなせるようになるためには、やはり仕事ができる人に仕事を任せたいですよね。
そのため、決められた時間で、雇う側が求めている、もしくはそれ以上の仕事ができる人が選ばれます。
作業者として生き残るためには、効率的かつ正確で短時間で結果を出せる人になる必要があるのです。残業しないと仕事が終らないという言い訳はこの先通用しないと考えておいてください。
仕事術に関しては、以下の記事を参考にしてください。
ITにはできない仕事は何かを考え、実行して成果を出す
正社員として働くためには、自分の専門分野においてITができない仕事は何かを考え、実行する必要があります。
筆者の転職エージェントにおいて、IT化が進まない理由は人材のマッチングには言語外で判断できないものを言語化しないとマッチングできないからです。
例えば、以下の条件だけで人材を探そうとした場合、検索すれば5秒で該当人材をマッチさせることができます。
- 年齢
- 希望勤務地
- 年収
- 職種
しかし、採用企業側が必要としている人物面、職種の細かなマッチング、求職者へ入社してもらう動機を生み出すことは、ITでは「今のところ」できません。
このように、自分がITより優れているところを見つけ出し、そこで正社員として働く価値を雇用側に認知させないといけないのですし、その能力をはっきり分からせるためには結果を出さないといけないのです。
作る側に回る
これからの時代は、何も付加価値のないただの作業者は仕事がなくなります。しかし、どんなにITの時代であったとしても、人間の力じゃないとできないことがあります。
それは、「作る側」に回ることです。ビジネス、事業、サービス、製品を作る側には現状ITにはできません。ITができることは、原則「作業」と「情報伝達」です。
だったら、自らが経営に回る、経営に回らないまでも企画の仕事ができるだけの経験値をつけるというのも、このIT全盛の時代において重要になってくると言えます。
だからと言って、経営の仕事がやりたい、企画の仕事をやりたいと言ってできるものではありません。現時点で、経営や企画の仕事ができる人というのはその分野で成果が出せた人かその分野の専門知識が高い人のいずれかです。
逆に言うと、何の能力もないのに企画の仕事をすると、ただの作業者になります。筆者は若い頃、経営企画部の1チームに在籍したことがあります。その背景は、そこそこ頭が回り、PCがそこそこ使いこなせるからでした。
しかし、実際入ってみたら、総務のスペシャリスト、企画のスペシャリスト、ITのスペシャリストがいて、筆者はついていけず、何も実績を出せないまま会社の都合で地方の支店に飛ばされました。
経営、企画の仕事をするというのは、何もバックボーンのない人間ではできないのだと痛感しました。(もちろんバックボーンなしでやり遂げるホリエモンのような化け物がいるのも事実ですけど笑)
まとめ
以上、まとめます
- 派遣労働が当たり前になる時代がもうそこに来ている
- 派遣として仕事の絶えない人間になるためには残業したいとか言っている人では実現できない
- 正社員としての雇用をキープするためには、ITに負けない仕事力が必要
- 経営・企画などの生み出す側の仕事をする、そのためにはその分野の経験を深め、専門家になる
もしかしたら、筆者は少し遠い未来の話をしているのかもしれません。しかし、正社員の仕事がなくなるだけの外堀は埋まっており、確実に正社員の仕事が減る時代が来ています。
派遣労働でそれなりに食べていくのなら、高いレベルの作業者になる能力が必要ですし、正社員としての立場を守りたいのなら、ITにできない仕事をするか、作る側に回るかしかないのです。
残業が多い、仕事が多いとか嘆いている余裕はありません。残業なんかしなくても働けるだけの人にならないといけないのです。企業に入ったら安穏と老後を迎えられる時代はもはや終わってます。まずはその自覚を持ってください。
残業が多い人に関しては以下の記事を参考にしてください。
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