残業は、残業代がもらえる反面、夜遅くまで働かなければならないし、自分のプライベートの時間がなくなり、体力的、精神的にきつくなることは間違いありません。
筆者は、転職エージェントに勤務し、転職希望者の面談を行っていますが、残業代は要らないので、残業が少ない、残業のない会社に行きたいと明言する転職希望者は一定数います。
一方で、残業を拒否することをわがままだという上司、先輩は存在しているのではないでしょうか。
しかし、残業をしたくないというのはわがままではありません。実はこれからの時代、残業をしない人がビジネスの勝ち組になることができると筆者は考えています。
では、なぜ残業をしない人がビジネスの勝ち組になれるのかを解説したいと思います。
目次
残業をしたくないのに残業をさせられる理由

最初に残業をしたくないのに残業をしないといけない理由を見ていきましょう。
主な理由は以下の通りです。
- 業務能力が足りなくて仕事がうまく進まない・段取りが下手
- 業務量が多くて処理できない
- 顧客の都合に合わせて
- 残業をしないと会社からの評価が下がる
- 残業があたりまえの社風
以下、解説を加えます。
業務能力が足りなくて仕事がうまく進まない・段取りが下手
仕事をする能力が足りなければ、決められた時間の中で業務を完了させることができないことが多々あります。
裏を返せば、自身に技能があれば、時間内に仕事が完了できるようになるということです。
自身の技能が足りていない、段取りが十分でない場合は、時間内で仕事を完了させるための技能を身に着ける、段取りをできるようにしましょう。
業務量が多くて処理できない
仕事の技能があって、段取りをしっかりしていても、仕事量が莫大だった場合は1日で仕事が完遂しないことがあります。
多くの仕事量を抱えるということは、自分に多くの仕事を任せてもらえていると認識し、自信を持ちましょう。そのうえで、やるべきことは以下の通りです。
- 仕事を「今やる重要な仕事」、「短時間で片付く仕事」、「後回しにする仕事」、「自分でやらない仕事」
- 「今やる重要な仕事」と「短時間で片付く仕事」を先にやる
- 「後回しにする仕事」は今日やらない
- 「自分でやらない仕事」は可能な限り人に依頼する
- 人と連携する仕事は自分のボールは早々に相手に渡す
つまり、スケジュールを見ながら、今手元にあるタスク管理をする習慣、技能を身につければ良いということです。
仕事ができる人は日々業務管理をしています。(タスク管理といういい方をするケースが多いです。)仕事の効率性を上げるためにタスク管理の技能を身につけましょう。
顧客の都合に合わせて
営業職や営業に準じた職種の場合、顧客がいるため、顧客の都合に合わせて残業をすることがあります。
顧客の都合ならやむを得ませんが、毎回毎回特定の顧客とのやり取りに就業時間外の時間を使うことが必ず正しいと限りません。
というのも、顧客の優先度が低いから就業時間内に対応してくれてない可能性があります。
顧客の満足度を上げ、自身の優先度を上げてもらうような、顧客の課題を解決できる技能を中長期的に上げる工夫をしましょう。
残業をしないと会社からの評価が下がる
働き方改革が叫ばれている中、このような前時代的な会社が存在しているのも事実です。
自身が時間内に業務を終わらせている、もしくは業務コントロールができているのに残業をしないことで評価されないようであれば、その会社に居続ける必要はないでしょう。
残業があたりまえの社風
これも前時代的な発想ですね。
かつて筆者が在籍した会社で、カリスマ扱いされている会長が以下のことを言っていました。
「うちの会社は一流を目指す人たちの会社!一流になるためにはハードワークが必要。ワークライフバランスと言っている会社はうちの会社では適さない人材だ。」
この会社では、22時まで(深夜残業が発生するまでの時間)残業することが当たり前になっていました。
筆者は絶対この会社で長く働こうと思いませんでしたが、この会長言葉には重要なポイントがありますので、少し解説します。
- 仕事ができるようになるためにはハードワークは避けられない
- 一流になればハードワークより効率を重視したほうが良い(一流になったらこの会社に居てはいけない)
つまり、仕事ができるようになるための修業期間は必要なもので、この期間に残業をすることはやむを得ないが、いつまでもそんな働き方をしてはいけないということです。
このように、残業は短期的には避けられないものかもしれませんが、いつまでも残業をする働き方というのは心身ともによくないうえ、自身に能力や成長がないことの証明になってしまうのです。
残業に関しては、以下の記事も参考にしてください。
残業をする働き方はトレンドではない!残業をする人が無能で残業をしない人が勝者だと言われる時代が来ている

2019年に働き方改革関連法案が施行され、これからは残業をする人が評価されない時代を迎えたと言っていいでしょう。
本当か?と思う方が多いかもしてませんが、多くの外資系企業では元々残業する人を評価しない、もっといえば結果のみしか評価されない会社が多いです。
日本も既に年功序列、終身雇用という旧来からあった制度は崩れ、欧米から従来あった実力主義での評価が行われるようになってきました。
そして、この働き方改革では、バブル以降評価された「成果」に加え、「短時間」、時間内」、「効率」が評価される時代になるのです。
そのため、これから残業は顧客の都合に合わせた「一時的な対応」と若手社員で能力が十分でない人が「やむを得なく」するものでしかないのです。
もし、残業をしたくない人は、何の能力も成果もないまま拒否すればただのわがままになるかもしれません。
しかし、正当な能力を身に着けて成果を出すことができるならば、「残業したくない」、「残業しない」はこれからのビジネスで評価される真の勝ち組になれるのです。
残業しなくてもよい実力、能力を身に着けられるよう意識しましょう。
「残業しない」を受け入れない会社にいるなら転職しよう
上述の通り、これからの時代に残業しない働き方が当たり前になり、残業ありきで働く人は無能だと評価される可能性が高いです。
一方で、まだまだ残業を強要する経営者、上司が存在しているのは事実です。
自身の経験のためその会社で一時的に学んでもいいと思いますが、そんな会社に居たらこれからの時代で求められる人材にはなれず、30歳、40歳になったときに苦労してしまいます。
そんなできない人になる働き方を強要する会社からは見切りをつけ、転職をしましょう。転職エージェントなどを利用し、残業を奨励しない、自分に合う働き方ができる会社で新たなスタートを切ることをおすすめします。
転職エージェントについてあまりご存じのない方は以下の記事を参考にしてください。
まとめ
以上、まとめます。
- 残業は、自身の能力、顧客の都合、会社の都合でせざるを得なくなる
- これからの時代は、残業しても評価されなくなる
- 会社の都合で残業が強要される会社にいるのは時間の無駄なので転職しよう!
一昔前は、残業を沢山すれば評価される時代でした。しかし、今は労働時間より労働効率が評価される時代です。
効率の良い働き方を知り、考え、学び、これからの時代に評価される効率的な働き方をし、残業しないで成果をだせるビジネスパーソンをぜひ目指してください。
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