30代でどれだけ働いて、いくら年収を稼げたら幸せなのか考えたことありますか?
筆者は、残業なしで年収400万円と、沢山の残業をしての年収600万円はどちらが幸せかという議論をネット上で見たことがあり、労働時間と年収というのは労働者にとって大事なことなんだと改めて知らされました。
では30代、土日休み、残業なしでいくら年収が稼げたら幸せなのでしょうか、また年収アップをしたい場合はどうすればできるのでしょうか。
現役の転職エージェントである私が現状の年収別に年収アップを目指すための対処法をお伝えしたいと思います。
目次
残業できなくなる!?残業代で生活を支える時代は終わりを迎えた

これからの時代は残業代でお金を稼ぐことはできなくなります。その理由は以下の通りです。
- 働き方改革で残業時間が抑制される
- 仕事を時間内に終わらせられないと、隠れ残業をしないといけなくなる
- テレワークが定着し、会社が残業時間を管理できない働き方が主流になる
2019年4月より、老若男女が労働社会に参画し、みんなが安心して働いて労働生産性を上げようという目的で働き方改革法案の一部が施行されました。
政府は働き方改革を進めることで、育児中や介護で出勤できない人が仕事に参画できるようにしつつ、過労死や働きすぎによる健康悪化を防ぐべく、残業時間の管理を徹底するようにさせています。
結果、企業は社員の残業に制限をかけるようになりますので、もらえる残業代が減ります。
ただし、残業を会社から禁止されても仕事はなくならないため、支給されたノートパソコンを家に持ち帰り仕事をすることも増えます。結果、ただ働きが増える懸念があります。
また、コロナウイルスの流行に伴い、テレワークを導入する会社も増えてきました。テレワークを導入がされた場合、マネージャーの管理下で仕事をしなくなるので残業という概念そのものがなくなります。
以上の点から、残業という概念がなくなり、決められた時間以上働いても、定時で仕事を終えても給料は同じになってしまうのです。
そう考えると、残業なしで働くというのは幸せの大前提であると言えます。
残業なし年収500万台が幸せの最低レベル?

国税庁は毎年9月に「民間給与実態統計調査」というもので、日本人全体の平均年収を出していますが、最新の調査結果(平成30年)だと、441万円という数値が出ています。
また、この数値を男女別、正規・非正規に分けると以下の通りです。
- 男性:541万円、
- 女性:293万円
- 正規雇用:504万円
- 非正規雇用:179万円
参考URL:平成30年分民間給与実態統計調査結果についてhttps://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2019/minkan/index.htm
なお、上記のデータにおいて男性の平均勤続年数は13,7年、女性が10,1年となるので30歳~36歳くらいの年収だというイメージを持てばよいかと思います。
つまり30代で年収500万円というのが平均であり、残業なしが前提となりますが、残業なし土日休みで年収500万円というのが一般的な幸せの基準であると言えるでしょう。
年収500万円の方必見!残業なし年収600万円の勝ち組を目指すために

年収500万円代の方からすれば、年収600万円代というのは目指したい年収であることは間違いないでしょう。ましてや、残業なしで年収600万稼げるなら嬉しいと思う方も多いでしょう。
実際、リクナビネクスト登録者データを見ると、年収600万円台の年収の方は登録者全体の5%だそうです。
では、どうすれば年収600万円を稼げるのでしょうか。30代で年収600万円を稼げている人の特徴を見ていきましょう。
- 弁護士、会計士などの士業
- 業界大手クラスの大企業在籍者
- MR、外資系医療機器メーカー在籍者
- マネージャークラス
- 各業界の専門職
- その他歩合制の割合が多い
つまり、年収600万円を稼ぐために必要なものは専門性(資格を含む)、お金を持っている会社、業界で働くこと、マネジメントスキル、厳しい成果主義の中で成果を出せる実力のどれか、もしくはその複数であるということになります。
ちなみに、これら高年収の方々の大半が所属する業界というのは土日休みのケースが多いです。(もちろんたまに休日出勤することはありますが)
そのため、全てが当てはまるわけではないですが、一般的には高年収と土日休みは同時に叶えられます。
では、上記の特徴に挙げた働き方の中で、自分で実現可能なものは何でしょうか。状況にもよりますが、以下の3点ではないでしょうか。
- 専門性を上げること
- マネジメントクラスへの昇格
- 同業・同職種でお金をもらえる会社に転職
では、具体的に説明をいたします。
専門性を上げること
私は主にメディカル系の業界を専門に転職支援をしていますが、年収が高い職種は学術・マーケティングや薬事といった専門職が真っ先に出てきます。(職種名にピンとこなければ専門性の高い仕事とだけ認識してください
それだけ専門性の高い人に企業はお金を払います。では、どんな風に専門性を上げるのかというと、今やっている仕事の更に深い知識などの専門性を身に着け、現職で高いパフォーマンスを出すことをお勧めします。
なぜなら、専門職→専門職への転職はかなり簡単なのですが、営業→マーケティングのような転職は難しいため、社内の公募制度を利用して専門職への職制変更をするというのが、一番可能性が高いのです。
専門性の高い職種に行くのは難関ではありますが、可能性はあります。また、専門職に転身出来たら、40代、50代でも採用ニーズは高いので、年収を上げる転職も実現することができるのです。
マネジメントクラスへの昇格
マネジメントクラスへの昇格は、自分の会社で実現できるのかそうじゃないかを見極めましょう。そのうえで、今の会社で頑張ればマネジメント層になれるのであれば、そのまま努力をしましょう。
ただし、マネージャーの椅子がないなら転職も検討しなければなりませんが、マネージャーを経験していないのに転職してマネージャーなるということはおすすめしません。
なぜなら、そういう求人はあまりないですし、仮にできてたとしても、既に在籍している社員は自分の目指す役職をよそから来た人に奪われたと感じられますので歓迎されないケースが多いです。
基本的に現職でマネジメントを目指す、難しいのなら、将来的にマネージャーになれる会社を探すのが良いでしょう。
同業・同職種でお金をもらえる会社に転職
一番手っ取り早いのは大手・外資の同業・同職種に転職するということです。ただし、30代のプレイヤー層で600万円を目指すのは簡単ではないです。
なぜなら、大手企業だと採用要件が高くなりますし、外資であればそれ相応のプレッシャーの中で仕事をすることが求められるからです。
また、30代のプレイヤー層で年収600万円を稼げる求人はそんなに多くないです。加えて人気が高いので、高い競争率の中で面接を勝ち抜いていくことが求められます。
そのためにも仕事で高い成果を出せるようにしておき、またその成果を出せた要因や行動を言語化できるようにしておきましょう。
残業なし年収500万円以上を目指せる!年収350万円~400万円台の年収UP

では、年収350万円~400万円代の方々が年収500万円、もしくはそれ以上を目指せないのかというと、そういう訳ではありません。
しかも、筆者の感覚でいえば、年収が低い方が土日休みじゃないという事例もたくさん見ています。今の会社が土日休みでないなら、下記の努力をすることで土日休みの転職も実現できる可能性が上がります。
しかし、年収350万円~400万円台、土日休みじゃないの人にはそれ相応の理由があります。では、筆者が350~400万円台の年収の方に感じることをお伝えします。
- 転職回数が多い
- 人物が弱い
- 仕事に計画性・戦略性がない
- 在籍企業にお金がない
裏を返せば、上記を改善すれば、年収をアップすることができます。では、改善することで何が生まれ、どうすれば年収が上がるのかを説明いたします。
転職回数が多い
転職回数が多いと、どんな理由があろうと転職癖がある、我慢ができないなどなど勝手な想像をされて、書類選考を落とされてしまいます。
そのため、結果的に相場より平均年収が安く、人気の土日祝じゃない、土日祝で会社と労働契約を結んだのに、結果的に土日休みでない仕事をしているケースもあります。(人気がないから比較的採用されやすいのが背景にあります)
しかし、転職回数は変えられません。ただ、転職回数が多い人の中で転職をできている人がいます。それは、特定の業界・職種での経験が長い人です。
大手企業だとなかなか採用は難しいかもしれませんが、中堅どころでその経験を買いたいという会社は一定数存在しています。
転職回数の多い人は、とにかく核となる経験を作ることが大事です。もし、それがないなら、今働いている仕事を核にキャリアを再構築していきましょう。
人物が弱い
人物が弱いというのは、面接をした際に、暗い、高圧的、なんだかインパクトに欠けるなど印象的な部分が足りないと判断される方です。
こういった方々は、本当は仕事の技能が高いのに、面接で低く評価されて面接に受からない傾向にあり、人物さえよければもっといい会社に行けたのに・・・って思うことがあります。
こういう方は、とにかくコミュニケーションの方法や表情を学んでいきましょう。幸い、インターネットを検索すると、コミュニケーションの秘訣を書いているサイトやYouTube等は沢山あります。
人物的な印象を変えていくことで、社内の評価は変わります。また、面接の評価も変わりますので、転職して年収のいい、土日休みの会社に行けます。自分の印象を変える努力をしてみると良いです。
仕事に計画性・戦略性がない
筆者は割と営業職の方の転職支援をしていますが、何となく採用される人とそうじゃない人が分かります。
では何をもってそう言うのかというと、その人の思考力の差です。採用される人は、売上を出すために戦略的なものをもって仕事をしているのに対し、採用されない人は感覚で仕事をしています。
これは、感覚のみで仕事をする人はコンスタントに成果が出せない、転職したら製品や顧客が若干変わるのにその変化に対応できないと考えられるからです。
もし、今の自分の仕事を感覚で進めているのなら、良い仕事をコンスタントにできるようにするため、計画や戦略を自分の仕事に組み込みましょう。
在籍企業にお金がない
どんなに高い業務力があり、魅力的な人物だったとしても、給料を支払う会社にお金がなければ年収は上がりません。
また、お金のない会社に限って、貧乏暇なしで土日休みが実現しないケースも割と見てきました。
その場合は転職エージェントに連絡し、転職活動をはじめて転職先で年収を上げることをおすすめします。
まとめ
以上、まとめます
- 残業代で稼げる時代は終わった
- 残業なし、土日休みで年収500万円は幸せの基準
- 残業なし、土日休みを年収600万は30代で目指すなら、一歩上を目指す
- 年収350万円~450万円台の方は自分の課題を改善し、年収アップ、土日休みを
これからの時代、残業なしという働き方は当たり前になります。そのうえで年収アップも土日休みでない方は土日休みの生活を目指すことも可能です。
年収アップ、土日休みを実現するうえで参考にしてもらえたら嬉しいです。
コメントを残す