残業なしで生活できない!年収アップするための方法

働き方改革が進み、コロナウイルスの影響もあいまって現在残業ができなくなり、それが生活をひっ迫しているという方が増えています。

では、残業できなくて収入が減る中、どのようにして年収アップをめざせばいいのでしょうか。残業や年収に関する現状、年収アップのためにどうすればよいのかを現職転職エージェント勤務の筆者が解説します。

日本人の年収は上がらなくなっている

日本人の年収は年々上がらなくなってきていることをご存じでしょうか。以下大手転職サイトdodaが調査した過去5年の平均年収です。

  • 2019年:408万円
  • 2018年:414万円
  • 2017年:414万円
  • 2016年: 442万円
  • 2015年:440万円

2016年を機に平均年収が下降傾向であることが読み取れます。この背景として、以下のことが想定されます。

  • 日本の経済成長率が低い
  • 平均年収を押し上げる40代の管理職ポストが埋まっていて年収が頭打ちになっている
  • 働き方改革による残業代減

以下それぞれ説明を加えます。

日本の経済成長率が低い

内閣府の調査によると、2018年の成長率が0,2%、2019年の成長率が0%、2020年はコロナウイルスの影響でマイナスにまで落ち込んでいます。

日本という国の成長率が低く、企業利益も限定的になっていることが分かります。

平均年収を押し上げる40代の管理職ポストが埋まっていて年収が頭打ちになっている

今日本国内で最も人口が多いのは45歳前後の人です。しかし、各企業において管理職のポストの数は限定的です。

そのため、一時期は課長までは誰もが上がれるという時代もありましたが、今は課長クラス以上に昇進できる人もかなり絞られます。

結果、年収が頭打ちになります。

働き方改革による残業規制

2019年から働き方改革関連法が施行され、各企業で残業時間を規制する動きが活発化しました。

結果、これまでは暗黙の了解でできた残業ができなくなり、残業代が削られるようになりました。

中には、これまで通り残業をしているのに、残業をしていないように事務処理をされ、ただ残業代を削られたという人にも筆者はお会いしました。

今、日本全体で残業なしになり、生活できないような人が増えているのです。

働き方改革で残業規制が進んでいる背景

では、なぜ政府は働き方改革を行ったのでしょうか。

働き方改革は以下を目的に行われています。

  • 働き手を増やす
  • 出生率の増加
  • 労働生産性の向上

上記を目指すためには、女性や60歳以上の労働者を増やし、短時間で成果を上げられる体制づくりが必要です。

加えて、ピーク時よりは減少傾向にあるものの、労働者の自殺を無くして、働き手の減少を防ぐことも重要視しています。

上記を目指すために、政府は36協定の見直しを行いました。

では、36協定の見直しに関しては以下の通りです。

36協定とは

36協定とは労働基準法第36条に規定された労使間の協定を意味し、労働時間、残業時間に関する規定が記載されています。

36協定のポイントは以下の通りです。

  • 1日の労働時間の限度は1日8時間、1週間で40時間
  • 月間の残業時間は45時間まで(労使間の合意が前提)
  • ただし労使間の合意に基づいて、45時間以上の残業も可(特別条項付き36協定)

この規定によると、原則、労働時間は1日8時間、1週間40時間と労働時間は決められていますが、労使間の合意のもと一か月45時間までの残業までは可能です。

しかし、特別条項付き36協定に基づき、さらに労使間の合意があれば月間45時間以上の残業が可能で、上限がありませんでした。そしてこの働き方改革で改正されたのは、この45時間を超える残業に関する規定です。

36協定が改正されてどうなったか

働き方改革に伴い、労働基準法の36条(36協定)はどのように改正されたのかというと以下の通りです。

  • 残業は年間合計720時間以内
  • 月間の最高残業時間は100時間まで(年間1回まで)
  • 2~6か月の残業平均は80時間を超えてはいけない
  • 45時間以上の残業は年間6か月まで

つまり、45時間以上の残業に関してこれまで無法状態で上限なしだったのが、45時間以上の残業を一部認めつつも、上限を設け、残業をさせ過ぎないよう規制をかけたというのが概要です。

36協定の改正で企業の動き

では、この36協定の改正で企業はどういうアクションをしたかというと以下の通りです。

  • 社員の健康管理を理由に残業規制を敷いた
  • この法改正を機に残業代というコストを減らすようにした
  • 国にいい顔をするため、残業をさせているのに、残業をさせていないように見せかける会社が出てて来た

働き方改革に伴う改正労働基準法においても、月間45時間以内の残業は労使間の合意があればさせても問題ないですし、月間最高の労働時間が100時間以内など割と45時間以上の残業に関して寛容な改正になっています。

にもかかわらず、各企業は残業そのものをさせないような社内体制作りをするようになりました。

これは、社員の健康管理を大事にするという側面もありますが、これまで膨らんでいた残業代カットに軸足を移していったという側面も否定できません。

いずれにしろ、これまで慣習的に行われていた残業代で生活費を稼ぐことができなくなりつつあります。

残業に関しては以下の記事も参考にしてください。

年収を維持・アップするために必要なこと

では、残業代で生活費を賄えなくなっている現状の中、年収を維持・アップするために必要なポイントはというと以下の通りです。

業務能力を上げ、昇給を狙う

給与改定は年に1回なので、すぐに給料が上がる方法だとは言えませんが、年収を上げるためにはとにかく仕事ができて、会社に必要な人材になるということが重要です。

コロナウイルス禍により、2020年は転職が難しい時代になり、1つの求人に多くの転職希望者が集まる状況が生まれましたが、こんな状況の中でも採用をしている会社は一定数あります。

つまり、仕事のできる人は、どんな時でも重宝されるということです。

長期的な目線にはなりますが、仕事ができる人を目指しましょう。

副業の時間を確保する働き方を身に着ける

残業に関する規制が入る以上、仕事を時間内に終わらせることは重要なミッションです。

仕事を時間内に終わらせることで、自分の時間ができ、副業など別の収入を稼ぐ機会を作ることも年収を下げない、年収アップのために必要なことです。

年収の高い、残業代をしっかり支払ってくれる会社に転職する

一番手っ取り早く年収をアップさせる方法は転職です。

今の会社が相場と比較して著しく年収が低い、もしくは高い技能があれば言い方は悪いですがお金を積んで自身を採用してくれる会社もあります。

また、最近は残業させない会社も増えてきましたが、法律で月間45時間の残業に関しては労使間の合意のもと認めているため、通常通り残業があり、残業代を支払ってくれる会社もまだまであります。

転職はリスクがありますが、残業代が減り、収入が下がるのなら、転職にシフトをするのも1つの方法です。

自分に合った転職エージェントを利用しよう

転職をする際には転職エージェントを利用しましょう。

なぜなら、転職エージェントを利用すると以下のメリットがあるからです。

  • 自分に適した求人を紹介してくれる
  • ブラック求人を避けられる
  • 年収交渉をしてくれるので年収が上げられやすい
  • 書類応募や面接調整などをしてくれるため自己応募より楽に転職できる

転職活動において転職エージェント使わない手はありません。以下の記事も参考にして、良い転職エージェントに出会い転職を成功させましょう。

まとめ

以上、まとめます

  • 日本では平均年収が下がっており、残業削減もその理由の一端を担っている
  • 残業ができなくなっているのは働き方改革が大きく関係している
  • 働き方改革に伴う改正労働基準法では残業そのものは禁止されていないが、企業側が大きく反応・便乗し残業時間、残業代を削減させている
  • 長期的には仕事ができるようになること、短期的には副業などで別収入をかせぐことが年収減による生活できない状況を改善する方法
  • 一番簡単に年収減を防ぐ、年収を増やす方法は転職
  • 転職活動の際には転職エージェントを利用しよう!

働き改革、コロナウイルスの蔓延によるテレワークの導入など、私たちはこの2~3年で大きく働き方の変革を迫られています。

残業時間の削減もその1つです。会社から残業代をもらい、生活費の足しにするという働き方は今後どんどん減るでしょう。

その変化に耐えうるよう、必要な技能を身に着ける、会社以外の場所での収入源を作る、転職して働きやすい会社で最大の成果を出すというのは今後考えておきたいことです。

座していても何も解決しません。残業なしで生活できなくなってきているという人は改めて自分の能力や働き方を見直し、年収を下げない・上げるように色々な施策を打ち、自らを変革させていきましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

関西学院大学卒業、1社目では大手証券会社に勤務  ・8か月でメンタルをやられ休職。 ・証券会社時代はお荷物社員として最低評価を受ける。「こんなひどい評価の奴初めて見た」とまで言われた。 以降、人材ベンチャー、大手転職エージェントに勤務し、2度の戦力外通告を受ける。 現職では、中小の転職エージェントでキャリアアドバイザー兼法人営業で2年連続で社内2位の売り上げを達成。前職退職時の年収450万円→2019年の年収は約1000万円 税金の支払いに苦労してます笑 【人物像】 ・ただの酒好き ・論理・理屈で物を考える 【記事の基本方針】 私のような最強のダメ人間でも、思考力、実力、環境を整備すれば それ相応の成果を出せるということを表現できればいいと思っています。 よろしくお願いします。